解答と解説
問題104
キューブラー・ロスが提唱した死の受容の心理段階に関する問題です。
答えは、「4」です。
キューブラー・ロスは終末期の心理段階を5つの段階で示しました。
この問題では「死は避けられないと知り,さまざまな喪失感を抱く段階」がどれにあたるかを理解することがポイントです。
「喪失感」とは、「悲しい」「さびしい」といった気持ちです。
1 否認
【×】誤りです。否認は、死を受け入れられず「自分が死ぬはずはない」と思う段階です。悲しいというより現実を避けようとする心理状態です。
2 怒り
【×】誤りです。怒りは、「なぜ自分が」という不公平感や周囲への怒りを感じる段階です。悲しいというよりも、感情の爆発や他者への不満が特徴です。
3 取り引き
【×】誤りです。取り引きは、「もっと生きられるなら○○する」といった形で、何かと引き換えに死を回避しようと考える段階です。
4 抑うつ
【○】正しい選択肢です。抑うつは、死が避けられない現実を理解し、失うことへの深い悲しみや虚しさを感じる段階です。
5 受容
【×】誤りです。受容は、死を自然なこととして受け止め、心が穏やかになる段階です。喪失感は薄れ、静かな受け入れの気持ちが特徴です。