過去問(年度別)

【第37回試験】人間関係とコミュニケーション(問題3~6)

人間関係にんげんかんけいとコミュニケーション

問題もんだい3

人間関係にんげんかんけい心理しんりかんするつぎ記述きじゅつのうち,適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 自己愛じこあいとは,自分じぶんという存在そんざいを,他人たにん区別くべつして意識いしきすることである。
2 自己同一性じことういつせい確立かくりつとは,自分じぶんとはなにかという認識にんしきをもつことである。
3 自我じがとは,日常行動にちじょうこうどう影響えいきょうあたえる,表面化ひょうめんかしていない意識いしきのことである。
4 自己覚知じこかくちとは,コミュニケーションにおいて自分じぶんについてはなすことである。
5 自己中心性じこちゅうしんせいとは,自分じぶん意思いし自分じぶん行動こうどうをコントロールすることである。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい3(解答かいとう解説かいせつ

人間関係にんげんかんけい心理しんりかんする用語ようご問題もんだいです。

こたえは、「」です。

1 自己愛じこあいとは,自分じぶんという存在そんざいを,他人たにん区別くべつして意識いしきすることである。

【×】あやまりです。自己愛じこあいとは、自分じぶん大切たいせつおもい、肯定的こうていてきれる気持きもちのことです。

2 自己同一性じことういつせい確立かくりつとは,自分じぶんとはなにかという認識にんしきをもつことである。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。自己同一性じことういつせいとは、アイデンティティともばれます。自分じぶんはこういうひとだと認識にんしきし、他者たしゃ社会しゃかいからみとめられているという感覚かんかくつことです。エリクソンの発達段階説はったつだんかいせつ関連かんれんがある用語ようごです。

3 自我じがとは,日常行動にちじょうこうどう影響えいきょうあたえる,表面化ひょうめんかしていない意識いしきのことである。

【×】あやまりです。自我じがとは、自分じぶん存在そんざい意識いしきし、かんがえや感情かんじょうをコントロールするこころのはたらきです。表面化ひょうめんかしていない意識いしきではありません。

4 自己覚知じこかくちとは,コミュニケーションにおいて自分じぶんについてはなすことである。

【×】あやまりです。自己覚知じこかくちとは、自分自身じぶんじしん感情かんじょう行動こうどうかんがかた特徴とくちょう理解りかいすることです。選択肢せんたくし文章ぶんしょうは、「自己開示じこかいじ」にかんする説明せつめいです。

5 自己中心性じこちゅうしんせいとは,自分じぶん意思いし自分じぶん行動こうどうをコントロールすることである。

【×】あやまりです。自己中心性じこちゅうしんせいとは、自分じぶんかんがえや立場たちば中心ちゅうしん物事ものごと判断はんだんし、他人たにん視点してんかんがえにくい傾向けいこうのことです。

自己覚知じこかくち #自己同一性じこどういつせい #自己中心性じこちゅうしんせい #自己開示じこかいじ

問題もんだい4

Aさん(80さい男性だんせい)は,有料老人ゆうりょうろうじんホームに入所にゅうしょすることになった。一人暮ひとりぐらしがながかったAさんは,入所当日にゅうしょとうじつ担当たんとう介護福祉職かいごふくししょくはなすことに戸惑とまどっている様子ようすで,なかなか自分じぶんのことをはなそうとはしなかった。介護福祉職かいごふくししょくは,一方的いっぽうてきはたらきかけにならないように,Aさんとコミュニケーションをとるとき,あいづちをちながらAさんの発話はつわすようにこころがけた。
このときの,介護福祉職かいごふくししょく対応たいおう意図いとてはまるものとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 たがいの自己開示じこかいじ
2 コミュニケーション能力のうりょく評価ひょうか
3 感覚機能かんかくきのう低下ていかへの配慮はいりょ
4 認知機能にんちきのう改善かいぜん
5 双方向そうほうこうのやり

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい4(解答かいとう解説かいせつ

介護福祉職かいごふくししょく対応たいおう意図いと確認かくにん問題もんだいです。

こたえは、「 」です。

確認かくにんするのは、つぎ部分ぶぶんです。

一方的いっぽうてきはたらきかけにならないように,Aさんとコミュニケーションをとるとき,あいづちをちながらAさんの発話はつわすようにこころがけた

この対応たいおうについて、ていきましょう。

1 たがいの自己開示じこかいじ

【×】あやまりです。自己開示じこかいじとは、自分じぶんのことをオープンにすることです。今回こんかいは、Aさんの発話はつわすことが目的もくてきなので、「たがい」ではありません。

2 コミュニケーション能力のうりょく評価

【×】あやまりです。Aさんの発話はつわすことが目的もくてきで、コミュニケーション能力のうりょく評価ひょうかするものではありません。

3 感覚機能かんかくきのう低下ていかへの配慮はいりょ

【×】あやまりです。事例文じれいぶん感覚機能かんかくきのう低下ていかれる記述きじゅつはありません。

4 認知機能にんちきのう改善かいぜん

【×】あやまりです。事例文じれいぶん認知機能にんちきのうかんすることをれる記述きじゅつはありません。

5 双方向そうほうこうのやり

【○】ただしい選択肢せんたくしです。一方的いっぽうてきはたらきかけにならないようにとの記述きじゅつから、双方向そうほうこうのやりりを意図いとしたものとかんがえらえます。

#コミュニケーション #自己開示じこかいじ

問題もんだい

つぎ記述きじゅつのうち,介護福祉職かいごふくししょくのキャリアパスにかんするものとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 介護計画かいごけいかく作成さくせいするときのポイントを明確めいかくにする。
2 介護福祉職かいごふくししょく業務ぎょうむマニュアルを具体化ぐたいかする。
3 利用りようサービスにおうじてもとめられる関係書類かんけいしょるい検討けんとうする。
4 介護施設かいごしせつ必要ひつよう設備基準せつびきじゅんについて確認かくにんする。
5 介護福祉職かいごふくししょくとして必要ひつよう能力のうりょく経験けいけん明確めいかくにする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい5(解答かいとう解説かいせつ

介護福祉職かいごふくししょくのキャリアパスにかんする問題もんだいです。

こたえは、「 5 」です。

介護福祉職かいごふくししょくのキャリアパスとは、介護福祉職かいごふくししょくがキャリアをげるために必要ひつよう道筋みちすじのことです。

たんに、資格取得しかくしゅとくだけでなく、経験けいけんむこともキャリアパスにふくまれます

1 介護計画かいごけいかく作成さくせいするときのポイントを明確めいかくにする。

【×】あやまりです。介護業務かいごぎょうむそのものにかんするもので、キャリアパスにかんするものではありません。

2 介護福祉職かいごふくししょく業務ぎょうむマニュアルを具体化ぐたいかする。

【×】あやまりです。組織運営そしきうんえいかんするもので、キャリアパスにかんするものではありません。

3 利用りようサービスにおうじてもとめられる関係書類かんけいしょるい検討けんとうする。

【×】あやまりです。組織運営そしきうんえいやサービス提供手続ていきょうてつづきにかんするもので、キャリアパスにかんするものではありません。

4 介護施設かいごしせつ必要ひつよう設備基準せつびきじゅんについて確認かくにんする。

【×】あやまりです。施設運営しせつうんえいかんするもので、キャリアパスにかんするものではありません。

5 介護福祉職かいごふくししょくとして必要ひつよう能力のうりょく経験けいけん明確めいかくにする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

#キャリアパス

問題もんだい6

介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつに,学校がっこう卒業そつぎょうしたばかりの元気げんきなC介護福祉職かいごふくししょくくわわった。2 か月後,ユニットリーダーが,「最近さいきん,C介護福祉職かいごふくししょく笑顔えがおすくない。いつもとちがう様子ようすだ」と,フォロワーであるD介護福祉職かいごふくししょくはなした。D介護福祉職かいごふくししょくはチームの一員いちいんとしてなにができるのかをかんがえた。
介護福祉職かいごふくししょく最初さいしょおこなうフォロワーシップとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 C介護福祉職かいごふくししょくたいして,元気げんきすようにはげます。
2 ユニットリーダーがになっていることをくわしくく。
3 C介護福祉職かいごふくししょく状況じょうきょうをユニットないのほかのメンバーとすみやかに共有きょうゆうする。
4 施設長しせつちょうたいして,なに指示しじすようにおねがいする。
5 C介護福祉職かいごふくししょくたいして,介助方法かいじょほうほうについておしえる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい6(解答かいとう解説かいせつ

新人職員しんじんしょういんへのフォロー(育成方法いくせいほうほう)にかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

介護人材不足かいごじんざいぶそくから、人材育成じんざいいくせいがとても重要じゅうようになっています。

育成方法いくせいほうほうかんする問題もんだい出題しゅつだいされるようになってきましたので、しっかり勉強べんきょうしましょう。

1 C介護福祉職かいごふくししょくたいして,元気げんきすようにはげます。

【×】あやまりです。はげますだけでは、C介護福祉職かいごふくししょく変化へんか理解りかいすることにはなりません。

2 ユニットリーダーがになっていることをくわしくく。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。「いつもとちがう様子ようすだ」と変化へんかづけているため、まずは「くわしくく」とことが適切てきせつです。

3 C介護福祉職かいごふくししょく状況じょうきょうをユニットないのほかのメンバーとすみやかに共有きょうゆうする。

【×】あやまりです。ほかのメンバーとのすみやかな共有きょうゆう大切たいせつですが、C介護福祉職かいごふくししょく変化へんか理由りゆうがわかっていないため、まずはそちらを優先ゆうせんさせます。

4 施設長しせつちょうたいして,なに指示しじすようにおねがいする。

【×】あやまりです。施設長しせつちょう指示しじもとめることも重要じゅうようですが、C介護福祉職かいごふくししょく変化へんか理由りゆうがわかっていないため、まずはそちらを優先ゆうせんさせます。

5 C介護福祉職かいごふくししょくたいして,介助方法かいじょほうほうについておしえる。

【×】あやまりです。C介護福祉職かいごふくししょく変化へんかは「笑顔えがおすくない」「様子ようしちがう」といったものであるため、優先的ゆうせんてきなフォローとして介護技術かいごぎじゅつおしえることが適切てきせつとはかんがえにくいです。

人材育成じんざいいくせい

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