解答と解説
問題96
浣腸器の使用に関する問題です。
答えは、「1」です。
市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器を用いて浣腸することは、医療行為に該当しない行為とされているため、介護福祉職ができる行為です。
1 浣腸液は,39℃~40℃に温める。
【○】正しい選択肢です。直腸の温度より少し高めにすることで、腸の蠕動運動を促します。温度は高すぎても、低すぎてもよくありません。
2 浣腸液を注入するときは,立位をとるように声をかける。
【×】誤りです。立位は、おなかに圧力がかかるため危険です。浣腸の体位は、左側臥位が最も適当です。
3 浣腸液は,すばやく注入する。
【×】誤りです。注入は、様子を見ながらゆっくり行います。
4 浣腸液を注入したら,すぐに排便するように声をかける。
【×】誤りです。注入後すぐに排便すると、浣腸液だけが出てしまうため、3~10分ほど我慢してから、排便してもらいます。
5 排便がない場合は,新しい浣腸液を再注入する。
【×】誤りです。連続の使用は避け、医師から指示をもらうようにします。