解答と解説
問題81
関節リウマチの人の住まいに関する問題です。
答えは、「1」です。
関節リウマチの主な症状を理解しましょう。
関節リウマチのまとめ
- 関節が炎症を起こし、軟骨や骨が壊されてしまう病気
- 女性に多い
- 激しい痛み、腫れの症状があり、関節を動かさなくても痛みが出る
- 症状は手足の小さな関節から左右対称に出始める
- 早朝は手や体のこわばりがある
- 治療が難しいため、日常生活は関節の保護を重視し、支援をする
問題文には「すでに関節の変形や痛みがある」との記述がありますので、関節の保護を重視した日常生活を支援できるようにします。
1 手すりは,握らずに利用できる平手すりを勧める。
【○】正しい選択肢です。平手すりとは、握る部分が平らの形の手すりです。握る力が弱くなっていたり、握ることのできない人が手のひらや肘をのせて移動する場合に適した手すりです。
2 いすの座面の高さは,低いものを勧める。
【×】誤りです。立ち上がったり、座ったりするときに、足の関節を多く動かすことなってしまいます。
3 ベッドよりも,床に布団を敷いて寝るように勧める。
【×】誤りです。身体のさまざまな関節を使います。関節の保護になりません。
4 部屋のドアは,開き戸を勧める。
【×】誤りです。開き戸の場合、ドアノブを回す動作があるため、関節リウマチの人には適していません。引き戸または、関節を回さずに開けられる開き戸がいいでしょう。
5 2階建ての家の場合,居室は2階にすることを勧める。
【×】誤りです。階段の上り下りなど、身体のさまざまな関節を使いうため、負担が多くかかります。関節の保護になりません。