解答と解説
問題63
経管栄養に関する問題です。
答えは、「3」です。
経管栄養など医療行為を行うときは、利用者のそばにいる人として、利用者の命を守るために利用者の異変やトラブルなどに対応できるようにしておきましょう。
今回の事例で注目するポイントは次の部分です。
Eさんは、「少しお腹が張ってきたような気がする」と言っている。
意識レベルや顔色に変化はなく,腹痛や嘔気はない。
1 嘔吐していないので,そのまま様子をみる。
【×】誤りです。Eさんの発言に対し、そのままでいるのは適切ではありません。Eさんの訴えたお腹の様子などに気をつけるようにします。
2 仰臥位(背臥位)にする。
【×】誤りです。腹痛や嘔気は見られないため、姿勢を変えるのは最も適切な対応ではありません。
3 腹部が圧迫されていないかを確認する。
4 注入速度を速める。
【×】誤りです。注入速度は、医師の指示によるものです。また、速度を速めると嘔吐する可能性があるので危険です。
5 栄養剤の注入を終了する。
【×】誤りです。「意識レベルや顔色に変化はなく,腹痛や嘔気はない」とあることから、すぐに終了する状態ではないため、最も適切な対応ではありません。