解答と解説
問題54
筋萎縮性側索硬化症に関する問題です。
答えは、「3」です。
筋萎縮性側索硬化症は、主に60~70歳代に発症し、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がやせて、力がなくなっていく病気です。
筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)が障害を受け、脳からの命令が伝わらなくなってしまいます。
指定難病です。
筋萎縮性側索硬化症には、現れやすい症状と現れにくい症状があります。
試験でも聞かれやすいポイントなので、整理して覚えましょう。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
現れやすい症状
四肢の運動障害、球麻痺(構音障害、嚥下障害)、呼吸障害など
現れにくい症状
知的障害、感覚障害、膀胱直腸障害、眼球運動、褥瘡
1 誤嚥せずに食事することが可能である。
【×】誤りです。日常生活動作に介護が必要とありますが、食事については書かれていません。
2 明瞭に話すことができる。
【×】誤りです。日常生活動作に介護が必要とありますが、会話については書かれていません。
3 身体の痛みがわかる。
【○】正しい選択肢です。身体の痛みは感覚です。感覚障害は現れにくい症状の1つなので、痛みはわかると判断できます。
4 自力で痰を排出できる。
【×】誤りです。日常生活動作に介護が必要とありますが、痰の排出については書かれていません。
5 箸を上手に使える。
【×】誤りです。日常生活動作に介護が必要とありますが、食事の介助の具体的な内容については書かれていません。
#筋萎縮性側索硬化症