解答と解説
問題53
糖尿病性網膜症に関する問題です。
答えは、「4」です。
糖尿病性網膜症は、糖尿病による高血糖が長期間続くことで、目の網膜にある血管が傷つき、視力が低下する病気です。
初期には症状が現れないことが多いですが、進行すると視力がぼやけたり、視野の欠損が生じ、最悪の場合、失明することもあります。
次に、Bさんに出ている「末梢神経障害」について、確認しましょう。
末梢神経障害は、手足にある末梢神経が損傷することで起こる病気です。
主な原因は糖尿病や外傷、感染症、薬物の副作用などです。
症状には、手足のしびれや痛み、筋力の低下、感覚の鈍さがあり、症状が進行すると、日常生活に支障をきたすことがあります。
1 水晶体の白濁
【×】誤りです。糖尿病性網膜症は、目の網膜が傷つくため、水晶体の白濁は直接関係がありません。
2 口腔粘膜や外陰部の潰瘍
【×】誤りです。「潰瘍」とは、皮膚の表面が傷ついてへこんだ状態です。口腔粘膜や外陰部の潰瘍は直接関係はありません。
3 振戦や筋固縮
【×】誤りです。振戦や筋固縮は糖尿病とは関係ありません。
4 足先の傷や壊疽などの病変
【○】正しい選択肢です。壊疽とは血液の流れが悪くなって、体の一部が黒くなり、死んでしまう状態のことです。
Bさんは末梢神経障害の症状が出ていますので、足先の傷や壊疽などの病変を介護福祉職として注意していく必要があります。
5 感音性の難聴
【×】誤りです。感応性難聴は、耳の中や神経に問題があって、音が聞こえにくくなる病気です。音は聞こえても、音の聞き分けが難しく、言葉がわかりにくいことがあります。
今回の問題では、気をつける点ではありません。
#糖尿病性網膜症 #末梢神経障害