個別問題

【第36回試験】問題47（認知症の理解）

 

認知症にんちしょうの理解りかい

問題もんだい47

Ｍさん（80歳さい，女性じょせい，要介護ようかいご1 ）は，アルツハイマー型がた認知症にんちしょう（dementia of the Alzheimer’s type）であり， 3日前かまえに認知症にんちしょう対応型たいおうがた共同きょうどう生活せいかつ介護かいご（認知症にんちしょう高齢者こうれいしゃグループホーム）に入居にゅうきょした。主治医しゅじいから向精神薬こうせいしんやくが処方しょほうされている。居室きょしつでは穏おだやかに過すごしていた。夕食後ゆうしょくご，表情ひょうじょうが険けわしくなり，「こんなところにはいられません。私わたしは家いえに帰かえります」と大声おおごえを上あげ，ほかの利用者りようしゃにも，「あなたも一緒いっしょに帰かえりましょう」と声こえをかけて皆みなが落おち着つかなくなることがあった。
Ｍさんの介護かいごを検討けんとうするときに優先ゆうせんすることとして，最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

1　Ｍさんが訴うったえている内容ないよう
2　Ｍさんの日中にっちゅうの過すごし方かた
3　ほかの利用者りようしゃが落おち着つかなくなったこと
4　対応たいおうに困こまったこと
5　薬くすりが効きかなかったこと

解答（かいとう）と解説（かいせつ）を確認（かくにん）する

解答かいとうと解説かいせつ

問題もんだい47

認知症にんちしょうの人ひとの介護かいごで優先ゆうせんすることを考かんがえる問題もんだいです。

答こたえは、「1」です。

事例じれいの中なかから、答こたえに必要ひつような情報じょうほうを集あつめましょう。

Mさんの介護かいごを検討けんとうする問題もんだいですので、Mさんに関かんする部分ぶぶんを押おさせていきます。

今回こんかいの事例じれいでおさえるポイントは次つぎのとおりです。

  • アルツハイマー型がた認知症にんちしょう
  • 向精神薬こうせいしんやくが処方しょほうされている
  • 居室きょしつでは穏おだやかに過すごされている
  • 夕食後ゆうしょくご，表情ひょうじょうが険けわしくなり、大声おおごえを上あげ、ほかの利用者りようしゃにも声こえをかける

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

1　Ｍさんが訴うったえている内容ないよう

【○】正ただしい選択肢せんたくしです。

2　Ｍさんの日中にっちゅうの過すごし方かた

【×】誤あやまりです。「居室きょしつでは穏おだやかに過すごしている」とあるため、優先ゆうせんすることではありません。

3　ほかの利用者りようしゃが落おち着つかなくなったこと

【×】誤あやまりです。ほかの利用者りようしゃが落おち着つかなくなったのは、Mさんの声こえかけなどが原因げんいんと考かんがえられます。まずはその原因げんいんを優先ゆうせんして考かんがえるようにします。

4　対応たいおうに困こまったこと

【×】誤あやまりです。「対応たいおうに困こまった」との記載きさいは、本文ほんぶんにありません。

5　薬くすりが効きかなかったこと

【×】誤あやまりです。「薬くすりが効きかなかった」との記載きさいは、本文ほんぶんにありません。

#バリデーション　#認知症にんちしょう

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