解答と解説
問題46
バリデーションに基づく認知症の人へのコミュニケーション技法に関する問題です。
答えは、「4、5」です。
※問題文から、選択肢4、5のどちらも正答となるため、いずれも採点上は得点扱いとなりました。
バリデーションとは、認知症の人へのコミュニケーション技法の1つで、認知症の人の言動や行動には意味があるものとして、それを認めて受入れることです。
それぞれの選択肢であげられているコミュニケーション技法の意味と照らし合わせていきましょう。
1 センタリング(centering)
【×】誤りです。センタリングとは、介護者が精神を集中させることです。利用者に誠実に向き合うためにのテクニックです。
2 リフレージング(rephrasing)
【×】誤りです。リフレージングとは、利用者との会話の中で重要だと感じた言葉をそのまま繰り返すことです。自分の伝えたいことが伝わったと認識し、安心につながります。
3 レミニシング(reminiscing)
【×】誤りです。レミニシングとは、昔話をしてもらうことです。その人への理解が深めることがでます。
4 ミラーリング(mirroring)
【○】正しい選択肢です。ミラーリングとは、自分が鏡になったつもりで、正面で向き合い、相手の動作、姿勢、感情などを同じように真似をすることです。感情を共有するのに効果的です。
5 カリブレーション(calibration)
【○】正しい選択肢です。カリブレーションとは、認知症の人のからだで感情が表れている部分を観察し、一致させていくことです。感情を真似し、感情を近づけることで理解をするテクニックです。
選択肢4、選択肢5のどちらも認知症の人に合わせていくコミュニケーション技法なので、どちらも正答といえます。