個別問題

【第36回試験】問題45(認知症の理解)

認知症にんちしょう理解りかい

問題もんだい45

認知にんち機能きのう障害しょうがいによる生活せいかつへの影響えいきょうかんする記述きじゅつとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 遂行機能障害すいこうきのうしょうがいにより,自宅じたくがわからない。
2 記憶障害きおくしょうがいにより,された食事しょくじべない。
3 相貌失認そうぼうしつにんにより,まえ家族かぞくがわからない。
4 視空間しくうかん認知障害にんちしょうがいにより,今日きょう日付ひづけがわからない。
5 病識低下びょうしきていかにより,うつ状態じょうたいになりやすい。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい45

認知機能障害にんちきのうしょうがいかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

                                                                                         

1 遂行機能障害すいこうきのうしょうがいにより,自宅じたくがわからない。

【×】あやまりです。遂行機能障害すいこうきのうしょうがいとは、日常生活にちじょうせいかつにおいて順序じゅんじょてて、物事ものごとすすめることがむずかしい障害しょうがいです。たとえば、料理りょうり手順てじゅんがわからないなどです。
自宅じたくがわからない」というのは、自分じぶんがいる空間くうかんがわからないということですので、空間くうかん認識にんしき障害しょうがいです。

2 記憶障害きおくしょうがいにより,された食事しょくじべない。

【×】あやまりです。記憶障害きおくしょうがい食事しょくじべないことの直接的ちょくせつてきなものとはいえません。ものものとわからなくてべないのであれば「失認しつにん」、かたがわからないのであれば、「失行しっこう」がかんがえられます。

3 相貌失認そうぼうしつにんにより,まえ家族かぞくがわからない。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。相貌失認そうぼうしつにんとは、っているひとかおても、だれなのかわからなくなる症状しょうじょうです。まえ家族かぞくがわからないのは、この症状しょうじょうです。

4 視空間しくうかん認知障害にんちしょうがいにより,今日きょう日付ひづけがわからない。

【×】あやまりです。視空間しくうかん認知障害にんちしょうがいとは、視力しりょく問題もんだいないにもかかわらず、からえる情報じょうほうや、空間くうかんただしく認識にんしきできない障害しょうがいです。アルツハイマーがた認知症にんちしょうでよくみられる症状しょうじょうです。

5 病識低下びょうしきていかにより,うつ状態じょうたいになりやすい。

【×】あやまりです。病識低下びょうしきていかとは、自分じぶん病気びょうきであることをうまく認識にんしきできない状態じょうたいです。うつ状態じょうたいになるひともいますが、なりやすいとはいえません。

#認知機能障害にんちきのうしょうがい