解答と解説
問題41
せん妄に関する問題です。
答えは、「4」です。
せん妄は、意識がぼんやりし、現実がわからなくなる状態です。手術後や感染症、薬の副作用などで脳がうまく働かなくなることが原因です。
意識障害や幻視、運動不穏などの症状が見られます。
また、急激に症状があらわれ、夜間に多くみられます。
一時的なものなので、原因を特定することで、症状が改善されることが多いです。
認知症の症状と似ているため、違いなどを整理しておきましょう。
1 ゆっくりと発症する。
【×】誤りです。急激に発症します。
2 意識は清明である。
【×】誤りです。清明とははっきりしているということです。意識はぼんやりするので誤りです。
3 注意機能は保たれる。
【×】誤りです。意識がぼんやりしているため、注意機能は保たれません。
4 体調の変化が誘因になる。
【○】正しい選択肢です。誘因とはある作用をひき起こす原因のことをいいます。
せん妄の場合は、手術後や薬の副作用による体調の変化が関係するため、最も適切な選択肢といえます。
5 日中に多くみられる。
【×】誤りです。夜間に多くみられます。