人間関係とコミュニケーション
問題4
Bさん(90歳,女性,要介護3 )は,介護老人福祉施設に入所している。入浴日に,担当の介護福祉職が居室を訪問し,「Bさん,今日はお風呂の日です。時間は午後3時からです」と伝えた。しかし,Bさんは言っていることがわからなかったようで,「はい,何ですか」と困った様子で言った。
このときの,介護福祉職の準言語を活用した対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 強い口調で伝えた。
2 抑揚をつけずに伝えた。
3 大きな声でゆっくり伝えた。
4 急かすように伝えた。
5 早口で伝えた。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題4
準言語コミュニケーションに関する問題です。
答えは、「3」です。
準言語とは、言葉を発するときの、声のトーンや話すスピード、強弱、間のとり方、沈黙などのことをいいます。
コミュニケーションの際、話す言葉(言語的チャンネル)で伝わる情報は7%程度と言われています。
言葉以外の非言語的チャンネルをうまく活用して、良好な関係性をつくれるようにしましょう。
1 強い口調で伝えた。
【×】誤りです。強い口調は、相手に圧力を与えます。相手がストレスを感じてしまいますので、適切ではありません。
2 抑揚をつけずに伝えた。
【×】誤りです。抑揚とは、声の強さや速さ、高さなどを変えることで話にリズムをつけることです。抑揚がない話し方は、無関心だと受け取られる可能性があり、適切ではありません。
3 大きな声でゆっくり伝えた。
【○】正しい選択肢です。声の大きさ、スピードを相手にあわせて変えることは、準言語コミュニケーションとして効果があります。
4 急かすように伝えた。
【×】誤りです。危険なときなど、緊急性があるときに効果のある準言語です。この問題では適切ではありません。
5 早口で伝えた。
【×】誤りです。Bさんの返答からも、介護福祉職の言っていることが理解できていないことがわかります。早口で伝えるのは、適切ではありません。
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