解答と解説
問題38
高齢期に多い筋骨格系の疾患に関する問題です。
答えは、「4」です。
1 骨粗鬆症(osteoporosis)は男性に多い。
【×】誤りです。
骨粗鬆症は、骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。特に、女性に多く見られます。原因は、カルシウムの欠乏、女性ホルモンの低下、運動・栄養不足などです。
予防には、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの摂取、運動による骨形成促進、日光浴によるビタミンDの産生促進などが有効です。
2 変形性膝関節症(knee osteoarthritis)ではX脚に変形する。
【×】誤りです。変形性膝関節症は、体重や加齢などの影響から関節の軟骨がすり減ることで関節が変形し、膝に強い痛みが出る病気です。O脚(内反型)の変形を伴うことが多いです。
3 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)は軟骨の老化によって起こる。
【×】誤りです。関節リウマチは、自己免疫にトラブルが生じ、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が壊されてしまう病気です。はっきりとした原因はわかっていません。
4 腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal canal stenosis)では下肢のしびれがみられる。
【○】正しい選択肢です。腰部脊柱管狭窄症は、腰の脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される病気です。主な原因は加齢で、症状は下肢のしびれや痛み、間欠性跛行です 。
5 サルコペニア(sarcopenia)は骨量の低下が特徴である。
【×】誤りです。サルコペニアは、年齢とともに筋肉量と筋肉などが少しずつ減少していく状態をいいます。主な原因は、運動不足、栄養不良で、筋力低下や歩行困難などの症状が出ます。
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