解答と解説
問題37
前立腺肥大症に関する問題です。
答えは、「3」です。
前立腺肥大症は、男性のみにみられ、高齢者に多い病気です。
尿道付近の前立腺組織が大きくなり、尿道を圧迫します。
頻尿、残尿感、放尿力低下などの症状が出ます。
進行すると、尿が全くでなくなることもあります。これを、尿閉といいます。
1 抗利尿ホルモンが関与している。
【×】誤りです。抗利尿ホルモンとは、尿が出るのを邪魔をするホルモンのことです。直接関係はありません。
2 症状が進むと無尿になる。
【×】誤りです。無尿は尿が作られなくなることです。前立腺肥大症は、尿は作られるけど出なくなる「尿閉」になります。
3 初期には頻尿が出現する。
【○】正しい選択肢です。初期は、通常より何度もトイレに行く頻尿の症状が出ます。
4 進行すると透析の対象になる。
【×】誤りです。透析は、腎臓が十分に機能しないとき(腎不全など)に行う治療法です。
5 骨盤底筋訓練で回復が期待できる。
【×】誤りです。骨盤底筋とは、骨盤を支えている筋肉で、この筋肉を鍛えると腹圧性尿失禁などに効果があります。