解答と解説
問題32
広汎性発達障害の園児への対応に関する問題です。
答えは、「2」です。
広汎性発達障害は、行動や物事に強いこだわりがあり、コミュニケーションや社会的な関わりに困難を感じる発達障害です。
自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群が含まれます。
原因は、先天的な脳の機能障害です。
今回の事例でポイントになるのは、次の部分です。
行動や物事に強いこだわりがある広汎性発達障害のJさんにとって、変更がある場合は、できるだけ事前にわかりやすく伝えることが大切です。
「台風に備えて」という部分から、前日には台風が来ることがわかっていたことがわかります。
それであれば、Jさんにも前日に翌日の変更点を伝えることで、パニックを軽くすることができます。
1 前日に,「あしたは,台風が来るよ」と伝える。
【×】誤りです。「台風が来る」だけでは、情報として足りないので、適切ではありません。
2 前日に,「あしたは,台風が来るので砂場は使えないよ」と伝える。
【○】正しい選択肢です。「砂場は使えない」ことをはっきりとわかりやすく伝えているため、最も適切といえます。
3 前日に,「あしたは,おだんご屋さんは閉店です」と伝える。
【×】誤りです。「おだんご屋さんは閉店です」は間接的な言い方ですので、適切ではありません。
4 その場で,「今日は,砂場は使えないよ」と伝える。
【×】誤りです。前日に予測ができていたことなので、「その場」で伝えるのは適切ではありません。
5 その場で,「今日は,おだんご屋さんは閉店です」と伝える。
【×】誤りです。前日に予測ができていたことなので、「その場」で伝えるのは適切ではありません。