解答と解説
問題25
食事介助の際に、注意する視点に関する問題です。
答えは、「5」です。
Gさんに起きていることを、事例の中から確認していきましょう。
- 唐揚げ(普通食)を食べたあと
- 喉をつかむようなしぐさ
- 苦しそうな表情
1 心筋梗塞(myocardial infarction)
【×】誤りです。心筋梗塞は、心臓の血流が止まり、心筋が壊死(細胞が死んでしまうこと)する病気です。症状は強い胸の痛み、息切れ、冷汗などです。Gさんは喉をつかむようなしぐさをしているため、心臓ではないと考えます。
2 蕁麻疹(urticaria)
【×】誤りです。蕁麻疹は、皮膚に赤い膨らみや痒みが急に現れるアレルギー反応です。原因は食べ物や薬、ストレスなどです。症状は数時間から数日続きますが、通常は治まります。
Gさんに皮膚の症状は見られていないため、除外します。
3 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)
【×】誤りです。誤嚥性肺炎は、本来気管に入ってはいけない食べ物や唾液が誤って気管に入ることで起こる肺炎です。症状は咳、発熱、息切れなどです。特に高齢者に多く見られます。
「最近はむせることが多くなった」との記述から、誤嚥に注意することは介護福祉職として大切ですが、Gさんに起きている症状とは一致しないため、除外します。
4 食中毒(foodborne disease)
【×】誤りです。食中毒は、細菌やウイルスが食べ物に付着し、それを食べたり飲んだりすることで、起こる病気です。症状は、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などです。多くの場合は、数日で治りますが、高齢者は重症になりやすい病気です。
Gさんに、食中毒の症状は見られていないため、除外します。
5 窒息(choking)
【○】正しい選択肢です。窒息とは、食べ物や異物が口や喉につまって呼吸ができなくなり、酸素が体に届かなくなる状態です。症状は呼吸困難、青白い顔色、意識喪失などです。
Gさんは「普段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられる」と記述がありました。唐揚げをしっかり噛まずに飲みこんでしまったため、喉につまらせてしまったと考えます。
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