社会の理解
問題18
Eさん(55歳,女性,障害の有無は不明)は,ひきこもりの状態にあり,就労していない。父親の年金で父親とアパートで暮らしていたが,父親が亡くなり,一人暮らしになった。遠方に住む弟は,姉が家賃を滞納していて,生活に困っているようだと,家主から連絡を受けた。
心配した弟が相談する機関として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 地域包括支援センター
2 福祉事務所
3 精神保健福祉センター
4 公共職業安定所(ハローワーク)
5 年金事務所
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題18
各機関の役割を確認する問題です。
答えは、「2」です。
1 地域包括支援センター
【×】誤りです。地域包括支援センターは、介護保険法に基づき、高齢者が地域で安心して生活できるよう健康相談や介護サービスの調整など包括的に支援をする施設です。保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員等が配置されています。
2 福祉事務所
【○】正しい選択肢です。福祉事務所は、社会福祉法に規定されている、社会福祉行政機関です。生活保護の申請受付や高齢者、障害者への支援、母子・父子といったひとり親の支援事務などを行います。地域の社会福祉の窓口です。
今回の問題では、Eさんが『就労をしていない、お金がなくて家賃を滞納している、生活に困っている』との記載があるため、生活保護の申請窓口である福祉事務所へ相談することが最も適切です。
3 精神保健福祉センター
【×】誤りです。精神保健福祉センターは、精神保健福祉法に基づき、精神的な問題や障害を持つ人を支援する施設です。精神科医やカウンセラーが相談に応じ、適切な治療や社会復帰、自立支援を行います。また、家族へのサポートや、地域社会との連携も行っています。
4 公共職業安定所(ハローワーク)
【×】誤りです。公共職業安定所は、職業安定法に規定された仕事を探す人と従業員を探す企業を支援する公的な機関です。求人情報の相談、職業相談、失業手当の申請受付などを行っています。
5 年金事務所
【×】誤りです。年金事務所は、年金に関する手続きを行う公的な施設です。年金の加入、支給申請、受給資格の確認などの業務を行っています。