社会の理解
問題16
災害時の福祉避難所に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 介護老人福祉施設の入所者は,原則として福祉避難所の対象外である。
2 介護保険法に基づいて指定される避難所である。
3 医療的ケアを必要とする者は対象にならない。
4 訪問介護員(ホームヘルパー)が,災害対策基本法に基づいて派遣される。
5 同行援護のヘルパーが,災害救助法に基づいて派遣される。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題16
福祉避難所に関する問題です。
答えは、「1」です。
最近は、日本各地で様々な災害が起きています。災害時に介護福祉職が果たす役割というものが大きくなってきているため、災害対策に関する知識も身につけておきましょう。
福祉避難所
福祉避難所とは、要配慮者(主に、高齢者、障害のある人、乳幼児その他の特に配慮を必要とする人)のための避難所で、災害対策基本法施行令の基準を満たす施設です。
要配慮者だけでなく、その家族も避難できます。
通常の避難所よりもバリアフリー設備が整えられており、介護や医療サービスの提供や相談支援を受ける体制が整備されています。
国のガイドラインによって、各市町村で確保するよう求められています。
1 介護老人福祉施設の入所者は,原則として福祉避難所の対象外である。
【○】正しい選択肢です。介護老人福祉施設など施設入所者は、それぞれの施設で対応されるため、福祉避難所の対象者にはなりません。
2 介護保険法に基づいて指定される避難所である。
【×】誤りです。災害対策基本法に基づいて指定される避難所です。
3 医療的ケアを必要とする者は対象にならない。
【×】誤りです。医療的ケアを必要とする人も対象です。
4 訪問介護員(ホームヘルパー)が,災害対策基本法に基づいて派遣される。
【×】誤りです。訪問介護員(ホームヘルパー)が,介護保険法に基づいて派遣されます。
5 同行援護のヘルパーが,災害救助法に基づいて派遣される。
【×】誤りです。同行援護のヘルパーは、障害者総合支援法に基づいて派遣されます。