解答と解説
重度アルツハイマー型認知症の人とのコミュニケーションの取り方に関する問題です。
答えは、「3」です。
自発的な会話が少なくなった原因やその背景を整理して、その人に寄り添った対応をすることが大切です。
1 引き続き,言語を中心にコミュニケーションをとる。
【×】誤りです。会話が少なくなった原因が言語の理解に関係しているのではないかと疑います。言語以外のコミュニケーション方法を考えます。
2 Dさんが緊張しているので,からだに触れないようにする。
【×】誤りです。適度にからだに触れる行為は、安心感を与えます。
3 表情やしぐさを確認しながら,感情の理解に努める。
【○】正しい選択肢です。自発的な会話が少なくなった原因を考えながら、言語以外の表情からDさんの気持ちを読み取ることが大切です。
4 視線が合わないときは,会話を控える。
【×】誤りです。視線を合わせないのはなぜなのか、しっかりと読み取る必要があります。会話を控えてしまっては、Dさんの感情がますますわからなくなってしまいます。
5 自発的な発語がないため,会話の機会を減らしていく。
【×】誤りです。会話が少なくなってきているのに、さらに会話の機会を減らしてしまうと、ますます認知症が進行してしまいます。表情を読み取りながら、適度に会話の機会を作りましょう。
選択肢4の「控える」は、マイナスなイメージで使われることがワードです。
選択肢で見かけたら、注意しましょう。
#老人性難聴 #難聴 #聴覚障害