個別問題

【第35回試験】問題67(介護の基本)

介護かいご基本きほん

問題もんだい67

Aさん(85さい女性じょせい要介護ようかいご 1 )はおっと二人暮ふたりぐらしで,訪問介護ほうもんかいご(ホームヘルプサービス)を利用りようしている。Aさんは認知症にんちしょう(dementia)の進行しんこうによって,理解力りかいりょく低下ていかがみられる。ある,Aさんが訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)に,「けているサービスをほかのものに変更へんこうしたい」「おっととはなかわるいのではなしたくない」と,不安ふあん様子ようすはなした。
意思決定支援いしけっていしえん意識いしきした訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)の対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 Aさんとのはないのはじめからおっと同席どうせきしてもらった。
2 Aさんにサービス変更へんこう決断けつだんいそぐようにつたえた。
3 Aさんとはなまえ相談内容そうだんないようおっとはなした。
4 サービスを変更へんこうしたい理由りゆうについてAさんに確認かくにんした。
5 訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)がサービス変更へんこうをすることを判断はんだんした。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい67(解説かいせつ

意思決定支援いしけっていしえんかんする問題もんだいです。

こたえは「4」です。

意思決定支援いしけっていしえん」とは、意思決定いしけっていむずかしいひとが、日常生活にちじょうせいかつなどで自分じぶん意思いし生活せいかつすることができるように、そのひとのことを支援しえんすることをいいます。

意思決定いしけっていむずかしいひと場合ばあい、そのひとかかわるまわりの支援者しえんしゃ適切てきせつに、わかりやすく情報じょうほう提供ていきょうし、本人ほんにん意思決定いしけっていできるように支援しえんすることが大切たいせつです。

1 Aさんとのはないのはじめからおっと同席どうせきしてもらった。

【×】「おっととはなかわるいのではなしたくない」との記述きじゅつがあります。おっとがいると、Aさん本当ほんとう気持きもちをすことはむずかしいので、適切てきせつではありません。

2 Aさんにサービス変更へんこう決断けつだんいそぐようにつたえた。

【×】意思決定いしけっていむずかしいひとに、決断けつだんいそがせてはいけません。サービス変更へんこうひつよう情報じょうほうをしっかり提供ていきょうし、意思決定いしけっていができるような支援しえん必要ひつようです。

3 Aさんとはなまえ相談内容そうだんないようおっとはなした。

【×】意思決定いしけっていをするのは、Aさんです。また、「おっととはなかわるいのではなしたくない」という記述きじゅつからも、おっとさき相談そうだんすることは適切てきせつではありません。

4 サービスを変更へんこうしたい理由りゆうについてAさんに確認かくにんした。

【〇】Aさんの気持きもちを傾聴けいちょうし、Aさんの意思いしそうとしている選択肢せんたくしです。

5 訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)がサービス変更へんこうをすることを判断はんだんした。

【×】訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)が判断はんだんするのは、利用者りようしゃ意思決定いしけっていとはいえませんし、利用者主体りようしゃしゅたいかんがかたからも適切てきせつではありません。

#意思決定支援いしけっていしえん #自己決定じこけってい #利用者主体りようしゃしゅたい