障害の理解
問題58
Eさん(38歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)を発症し,病院に入院していた。退院時に,右片麻痺と言語障害があったため,身体障害者手帳2級の交付を受けた。現在,Eさんと家族の希望によって,自宅で生活しているが,少しずつ生活に支障が出てきている。Eさんの今後の生活を支えるために,障害福祉サービスの利用を前提に多職種連携による支援が行われることになった。
Eさんに関わる関係者が果たす役割として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)が,介護サービス計画を作成する。
2 医師が,要介護認定を受けるための意見書を作成する。
3 基幹相談支援センターの職員が,障害福祉計画を立てる。
4 地域包括支援センターの職員が,認定調査を行う。
5 相談支援専門員が,サービス担当者会議を開催する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題58
多職種連携とその専門職がどのような役割を果たすのかを選ぶ問題です。
答えは、「5」です。
それぞれの専門職がどのような役割を果たしているか、また、基本的な制度を理解できて、事例と照らし合わせることができれば解ける問題です。
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)が,介護サービス計画を作成する。
【×】Eさんの年齢は、「障害者総合支援法」の範囲でのサービスを受けることになります。この場合、サービス等利用計画案を作成するのは指定特定相談支援事業者です。
2 医師が,要介護認定を受けるための意見書を作成する。
【×】Eさんの年齢では、障害者支援区分の認定を受けることになります。
3 基幹相談支援センターの職員が,障害福祉計画を立てる。
【×】障害福祉計画を立てるのは、市町村です。3年を1期として、策定しなければならないことになっています。
基幹相談支援センターは、地域における相談支援の中核的な役割を担う機関で、総合的な相談業務を行っています。
4 地域包括支援センターの職員が,認定調査を行う。
【×】認定調査は、市町村が実施します。また、指定一般相談支援事業者等に委託することもできます。
5 相談支援専門員が,サービス担当者会議を開催する。
【○】障害サービスの利用については、相談支援専門員がサービス担当者会議を開催し、相談支援専門員が把握した障害支援利用計画の実施状況について説明をしたり、利用計画の変更やその他必要な便宜の提供について検討をすることになっています。
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