個別問題

【第35回試験】問題125(総合問題4)

総合問題そうごうもんだい4

つぎ事例じれいんで、問題もんだい123から問題もんだい125までについてこたえなさい。

事例じれい

Eさん(35さい男性だんせい)は,自閉症じへいしょうスペクトラム障害しょうがい(autism spectrum disorder)があり,V障害者しょうがいしゃ支援施設しえんしせつ生活介護せいかつかいご施設入所しせつにゅうしょ支援しえん利用りようしている。Eさんは,毎日まいにちのスケジュールをめ,規則きそく時間じかんまもってプログラムに参加さんかしているが,まわりのひと物事ものごとかんしんかず,予定外よていがい行動こうどう集団しゅうだん行動こうどうはとりづらい。コミュニケーションは,はなすよりも文字もじしめしたほうがつたわりやすい。
Eさんが利用りようするV障害者しょうがいしゃ支援施設しえんしせつでは,就労しゅうろう継続けいぞく支援しえん事業じぎょうおこなっている。災害さいがいこったときに様々さまざま配慮はいりょ必要ひつよう利用者りようしゃがいるため,施設しせつとして防災ぼうさい対策たいさくちかられている。また,通所つうしょしている利用者りようしゃおおいので,V障害者しょうがいしゃ支援施設しえんしせつ福祉避難所ふくしひなんじょとして指定していけている。

問題もんだい125

障害者しょうがいしゃ支援施設しえんしせつが,災害発生さいがいはっせいそなえて活動かつどうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 事前じぜん対象者たいしょうしゃ確認かくにんしておく。
2 災害派遣医療さいがいはけんいりょうチーム(DMAT)と支援人員しえんじんいん確保かくほ契約けいやくむすぶ。
3 職員しょくいん役割やくわり分担ぶんたんは,状況じょうきょうおうじてそのめる。
4 要配慮者ようはいりょしゃのサービスとう利用計画りようけいかく作成さくせいする。
5 要配慮者ようはいりょしゃ自分じぶん避難ひなんするようにうながす。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい125(解説かいせつ

福祉避難所ふくしひなんじょ役割やくわりかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

福祉避難所ふくしひなんじょとは、災害発生時さいがいはっせいじ要配慮者ようはいりょしゃれる避難所ひなんじょで、くにのガイドラインによってかく市町村しちょうそん確保かくほするようにもとめられています。

要配慮者ようはいりょしゃとは、災害時さいがいじみずか避難ひなんをすることがむずかしいひとで、とく支援しえん必要ひつようひとのことをいいます。

要配慮者ようはいりょしゃ市町村長しちょうそんちょう把握はあくをし、名簿めいぼ作成さくせいしておかなければならないことになっています。また、その名簿めいぼ避難支援ひなんしえんおこな関係者かんけいしゃ情報じょうほう提供ていきょうすることになっています。

1 事前じぜん対象者たいしょうしゃ確認かくにんしておく。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。から提供ていきょうされた名簿めいぼをもとに、事前じぜん確認かくにんしておくことがのぞましいです。

2 災害派遣医療さいがいはけんいりょうチーム(DMAT)と支援人員しえんじんいん確保かくほ契約けいやくむすぶ。

【×】あやまりです。市町村しちょうそん役割やくわりです。

3 職員しょくいん役割やくわり分担ぶんたんは,状況じょうきょうおうじてそのめる。

【×】あやまりです。様々さまざま配慮はいりょ必要ひつよう利用者りようしゃがいる施設しせつでは、混乱こんらんする利用者りようしゃおおいことが想定そうていされます。職員しょくいん役割やくわり分担ぶんたんは、そのめるのではなく、あらかじめておきます。

4 要配慮者ようはいりょしゃのサービスとう利用計画りようけいかく作成さくせいする。

【×】あやまりです。サービスとう利用計画りようけいかくは、障害福祉しょうがいふくしサービスを利用りようするときに作成さくせいするもので、災害時さいがいじのために作成さくせいするものではありません。

5 要配慮者ようはいりょしゃ自分じぶん避難ひなんするようにうながす。

【×】あやまりです。災害時さいがいじみずか避難ひなんをすることがむずかしいひとで、とく支援しえん必要ひつようひとですので、自分じぶん避難ひなんをするようにうながすことは、適切てきせつではありません。

#福祉避難所ふくしひなんじょ