解答と解説
問題91
障害受容の過程と障害の理解に関する問題です。
答えは、「4」です。
障害受容の過程は以下のとおりです。
Fさんの状態は、治らないかもと心理的に混乱をしている「混乱期」です。
また、Fさんは頸髄損傷であるため、リハビリテーションで機能回復できることに限りがあります。
「混乱期」のFさんに寄り添い、次の障害受容のプロセスに移れるような対応が求められます。
1 歩けるようになるために,諦めずに機能訓練をするように支援する。
【×】誤りです。Fさんは重度の脊髄損傷です。過度に期待を持たせるような発言は適切ではありません。
2 トラブルが起きないように,Fさんには近寄らないようにする。
【×】誤りです。混乱と苦悩の時期であるため、ひとりにするのではなく、Fさんの気持ちに寄り添う姿勢が大切です。
3 生活態度を改めるように,Fさんに厳しく注意する。
【×】誤りです。障害受容の過程は、必ずしも安定しているものではなく、行ったり来たりを繰り返します。Fさんに厳しく接することは、次へのプロセスの移行を妨げるだけでなく、悪化させる恐れもあります。
4 自分でできることに目を向けられるように,Fさんを支援する。
5 障害が重いので,Fさんのできることも手伝うようにする。
【×】誤りです。できる能力を奪うことは適切ではありません。
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