解答と解説
問題86
認知症初期集中支援チームに関する問題です。
答えは、「2」です。
「認知症初期集中支援チーム」とは、認知症になっても本人の意思が尊重されて、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けるために、認知症の人やその家族に早期に関わり、早期診断・早期対応に向けた支援体制をつくることを目的として、配置されたチームです。
複数の専門職が、認知症の人および家族を訪問し、アセスメントを行います。
家族支援などの初期の支援を包括的、集中的(おおむね6か月)に、自立生活のサポートを行います。
認知症初期集中支援チームのメンバー
- 認知症サポート医
- 医療系専門職(保健師、看護師、作業療法士など)
- 福祉系専門職(介護福祉士、精神保健福祉士、社会福祉士など)
1 自宅ではない場所で家族から生活の様子を聞く。
【×】誤りです。日常の環境がわかるように、自宅に訪問して、様子を聞きます。
2 チーム員には医師が含まれる。
【○】選択肢のとおりです。認知症患者の診断に習熟していて、かかりつけ医への助言や支援を行うための研修を修了した医師を「認知症サポート医」といいます。
3 初回の訪問時にアセスメント(assessment)は不要である。
【×】誤りです。初回の訪問時にアセスメントは必要です。
4 介護福祉士は,認知症初期集中支援チーム員研修を受講しなくてもチームに参加できる。
【×】誤りです。チーム員になるためには、原則として、研修を受講しなければなりません。
5 認知症疾患医療センター受診後に,チームが対応方法を決定する。
【×】誤りです。チームの対応方法は、初回訪問時のアセスメント内容をもとに、チーム員会議で総合的に検討し、決定します。
参考
#認知症初期集中支援チーム #認知症サポート医