解答と解説
問題79
軽度認知障害に関する問題です。
答えは、「1」です。
1 本人や家族から記憶低下の訴えがあることが多い。
【○】正しい選択肢です。軽度認知障害は、日常生活は問題がないのに対し、記憶低下がみられる人が多いです。
2 診断された人の約半数がその後, 1年の間に認知症(dementia)になる。
【×】誤りです。診断された人の約1割が1年の間に認知症に進行すると言われています。
3 CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが2である。
【×】誤りです。CDRは、臨床認知症基準と言われ、「記憶」「見当識」「判断力と問題解決力」「地域社会の活動」「家庭および趣味」「身の回りの世話」の6つの項目の段階を評価して認知症の程度を評価するものです。軽度認知障害のスコアは、0.5です。
4 日常生活能力が低下している。
【×】誤りです。軽度認知障害は日常生活は自立している人が多く、早期に病気に気づくのが難しくなります。
5 治療には,主に抗認知症薬が用いられる。
【×】誤りです。現時点では、抗認知症薬は効果がないと言われています。