解答と解説
問題55
手縫いの縫い方に関する問題です。
答えは、「5」です。
ズボンの裾上げとは、下のイラストのようなことです。
ズボンの長さを調整する際に、切った生地を、どのように縫って処理をするのかが問われています。
答えだけでなく、選択肢に出ている縫い方もこの機会に覚えましょう。
1 なみ縫い
【×】誤りです。なみ縫いは、基本となる縫い方です。表と裏で同じ間隔で縫う縫い方です。最も簡単な縫い方なので、急いでいるときや仮に縫うときは、この縫い方をします。縫い目は隠れません。
2 半返し縫い
【×】誤りです。名前のとおり、半分返す縫い方です。一針で進んでその半分を返しながら縫う方法で、糸を重ねながら縫っていくため、強度が増し丈夫に仕上げることができます。縫い目は隠れません。
3 本返し縫い
【×】誤りです。一針ずつ返しながら縫う方法です。手間はかかりますが、なみ縫いや半返し縫いよりも強度がある縫い方です。縫い目がしっかりするので、布が伸びるような生地には不向きです。縫い目は隠れません。
4 コの字縫い(コの字とじ)
【×】誤りです。表に縫い目が出ないように布どうしをとじ合わせる縫い方です。2枚の生地を中表に重ねて縫い、生地を裏から表にするために空けておいた部分(「返し口」といいます)を閉じるときに使う縫い方です。
5 まつり縫い
【○】正しい選択肢です。スカートやズボンの裾上げなどに使われる一般的な縫い方です。表側にでる縫い目をできるだけ目立たせないように縫う方法です。