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コミュニケーション技術
次の事例を読んで,問題31,問題32 について答えなさい。
[事例]
Kさん(83歳,女性,要介護3)は,10年前の脳出血(cerebral hemorrhage)による後遺症で高次脳機能障害(higher brain dysfunction)がある。感情のコントロールが難しく,興奮すると大声をあげて怒りだす。現在は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら,自宅で長男(60歳)と二人暮らしをしている。
長男は,会社を3年前に早期退職し,Kさんの介護に専念してきた。顔色が悪く,介護による疲労を訴えているが,「介護を続けて,母を自宅で看取りたい」と強く希望している。別居している長女は,長男の様子を心配して,「母親の施設入所の手続きを進めたい」という意向を示している。
問題32
長男に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 長男自身の意向を変える必要はないと励ます。
2 Kさん本人の意向が不明なため,長男の希望は通らないと伝える。
3 これまでの介護をねぎらい,自宅での看取りを希望する理由を尋ねる。
4 自宅での生活を継続するのは限界だと説明する。
5 長女の言うように,施設入所の手続きを進めることが正しいと伝える。
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