個別問題

【第34回試験】問題30(コミュニケーション技術)

コミュニケーション技術ぎじゅつ

つぎ事例じれいんで,問題もんだい29問題もんだい30 についてこたえなさい。

事例じれい

Jさん(75さい男性だんせい)は先天性せんてんせい全盲ぜんもうである。これまで自宅じたく自立じりつした生活せいかつをしてきたが,最近さいきん心身しんしん機能きのうおとろえをかんじて,有料ゆうりょう老人ろうじんホームに入居にゅうきょした。
施設しせつでの生活せいかつにまだれていないので,移動いどう介護福祉職かいごふくししょく誘導ゆうどうしてもらっている。
ある介護福祉職かいごふくししょくがJさんを自室じしつまで誘導ゆうどうしたときに,「いつも手伝てつだってもらってすみません。なかなか場所ばしょおぼえられなくて。わたしはここでやっていけるでしょうか」とはなしてきた。

問題もんだい30

Jさんの不安ふあん気持きもちをかるくするための介護福祉職かいごふくししょく対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 いきなりこえをかけるとおどろくので,かたにふれてから挨拶あいさつをする。
2 誘導時ゆうどうじこえかけは歩行ほこうさまたげになるので,最小限さいしょうげんにする。
3 かどまががるときには,「こちらに」と方向ほうこうつたえる。
4 トイレや食堂しょくどうなどを,一緒いっしょあるきながら確認かくにんする。
5 食堂しょくどう座席ざせきは,Jさんのきなところにすわるようにつたえる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい30

視覚障害者しかくしょうがいしゃへのかかわりかたかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

Jさんの不安ふあん原因げんいんになっているのは、全盲ぜんもうにより施設しせつ生活せいかつれていないことです。

1 いきなりこえをかけるとおどろくので,かたにふれてから挨拶あいさつをする。

【×】あやまりです。全盲ぜんもうひとかたにいきなりれるのは、おどろかせてしまう可能性かのうせいがあります。さきこえをかけるほうが親切しんせつです。

2 誘導時ゆうどうじこえかけは歩行ほこうさまたげになるので,最小限さいしょうげんにする。

【×】あやまりです。Jさんは全盲ぜんもうであるため、みみからの情報じょうほう周囲しゅうい情報じょうほう把握はあく必要ひつようです。

3 かどまががるときには,「こちらに」と方向ほうこうつたえる。

【×】あやまりです。視覚障害者しかくしょうがいしゃ誘導ゆうどうは「こちら」「あちら」ではなく、「みぎ」「ひだり」といった具体的ぐたいてきこえかけで情報じょうほうつたえます。

4 トイレや食堂しょくどうなどを,一緒いっしょあるきながら確認かくにんする。

【○】選択肢せんたくしのとおりです。Jさんの不安ふあんかるくするため、一緒いっしょあるきながら施設しせつ環境かんきょうれてもらいます。

5 食堂しょくどう座席ざせきは,Jさんのきなところにすわるようにつたえる。

【×】あやまりです。Jさんのこのみを優先ゆうせんすることは大切たいせつなことですが、Jさんは全盲ぜんもうであり、周囲しゅうい環境かんきょうがわからないため、ぎゃく不安ふあんになってしまいます。こえかけをしながら、Jさんの希望きぼうき、誘導ゆうどうします。

#視覚障害しかくしょうがい #全盲ぜんもう