解答と解説
問題102
ボディメカニクスに関する問題です。
答えは、「1」です。
ここ数年、介護福祉職の健康管理といった視点で、介護技術に関する問題が出題されるようになっています。
特に、介護福祉職で離職の原因ともなっている腰痛ですが、ボディメカニクスを取り入れた技術で、負担を軽減することができます。
また、介護福祉職だけでなく、利用者も負担が軽減されます。
ボディメカニクスの原則は、試験対策としてではなく、普段の仕事にも取り入れることができますので、しっかり覚えましょう。
ボディメカニクスの原則
(1)支持基底面積を広くとり、重心を低くする
(2)利用者に接近する(介護者と利用者の重心を近づける)
(3)指や手だけでなく大きな筋群(大胸筋や腹直筋、大臀筋など)を使う
(4)移動のときの摩擦面を小さくする
(5)テコの原理を利用する
1 支持基底面を広くする。
【○】正しい選択肢です。体を支える面積のことを「支持基底面」といいます。足を広げて、支持基底面を広くとると、体が安定します。
2 利用者の重心を遠ざける。
【×】誤りです。利用者の重心は近づけます。
3 腰がねじれた姿勢をとる。
【×】誤りです。体は前屈させたり、ねじらないような姿勢にします。
4 重心を高くする。
【×】誤りです。重心は膝を曲げるなどして低くします。
5 移動時の摩擦面を大きくする。
【×】誤りです。摩擦面が大きいと余分な力がかかってしまうため、小さくします。