解答と解説
問題69
ピアジェの認知発達段階に関する問題です。
答えは、「3」です。
ピアジェは、認知発達理論によって、子どもの発達段階を4つの段階にまとめました。
A君は、同じ量のものが、形が違うと同じ量だと認識できない段階です。
1 形式的操作期
【×】誤りです。11歳頃以降で、愛や正義といった抽象的な思考や仮説的な推理ができるようになる段階です。複雑なことを論理的に考える能力が発達する段階です。
2 感覚運動期
【×】誤りです。0歳~2歳頃で子どもが感覚や体の動きを使って世界を理解し始める段階です。刺激と感覚器官が連動し、学習がすすむようになります。
3 前操作期
【○】正しい選択肢です。2歳~7歳頃で自分の立場から見た関係は理解できるが、他者の見方が理解できない自己中心性が見られる段階です。物の量や数は見かけの変化に関係なく同じであるという概念が理解できないのもこの段階です。
4 再接近期
【×】誤りです。ピアジェの認知発達理論ではありません。
5 具体的操作期
【×】誤りです。7歳~11歳頃で、自己中心性を脱し、他者の視点が理解できたり、具体的な物事や状況について思考が体系的に組織化されるようになります。見かけの変化に惑わされず同じであることが認識できる段階です。