国家試験こっかしけんの問題もんだいを解とくために必要ひつような文法ぶんぽうをしっかりおさえましょう。

1.「~に基もとづく」の 意味いみ

「~に基もとづく」は、 あるものを基本きほんや 根拠こんきょにして、 何なにかをする という意味いみです。

意味いみ

~を基本きほん・ 根拠こんきょにして、 考かんがえたり、 行動こうどうしたりする

💡 やさしい 日本語にほんごで 考かんがえると…

「~をもとにして」

「~に基もとづく」が 難むずかしいときは、 「~をもとにして」 と言いいかえてみましょう。

例れい
法律ほうりつに 基もとづく 制度せいど
↓
法律ほうりつを もとにして 作つくられた 制度せいど
ポイント
「~に基もとづく」は、 自分じぶんの 気持きもちや 思おもいつきではなく、 何なにかを 根拠こんきょにして 考かんがえるとき によく使つかいます。

2.文ぶんの 形かたちを 覚おぼえよう

「~に基もとづく」には、 よく使つかわれる3つの 形かたちがあります。

ポイント: 「~に基もとづく」の 後うしろに、 名詞めいしがくるのか、 動詞どうしがくるのか を確認かくにんしましょう。
① ~に基もとづく + 名詞めいし
N + に基もとづく + N

「~に基もとづく」の 後うしろに、 名詞めいし がきます。

例れい

法律ほうりつに 基もとづく 制度せいど

→ 法律ほうりつをもとにした 制度せいど
② ~に基もとづいた + 名詞めいし
N + に基もとづいた + N

この形かたちも、 後うしろに 名詞めいし がきます。

例れい

事実じじつに 基もとづいた 説明せつめい

→ 事実じじつをもとにした 説明せつめい

「~に基もとづく」と 「~に基もとづいた」は、 意味いみに 大おおきな 違ちがいはありません。

③ ~に基もとづいて + 動詞どうし
N + に基もとづいて + V

「~に基もとづいて」の 後うしろには、 動作どうさを 表あらわす 言葉ことば がきます。

例れい

データに 基もとづいて 判断はんだんします。

→ データをもとにして 判断はんだんします。
3つの形かたちを 整理せいりすると
~に基もとづく
→ 後うしろは 「名詞めいし」
~に基もとづいた
→ 後うしろは 「名詞めいし」
~に基もとづいて
→ 後うしろは 「動詞どうし」
覚おぼえ方かた
名詞めいしを 説明せつめいするときは、 「~に基もとづく・ ~に基もとづいた」 。
そのあとに「~する」と 行動こうどうを 続つづけるときは、 「~に基もとづいて」 と覚おぼえましょう。

3.どんな言葉ことばと 一緒いっしょに 使つかう?

「~に基もとづく」は、 どんな言葉ことばにでも 使つかえるわけではありません。

ポイント:
判断はんだんや 行動こうどうの 基本きほん・ 根拠こんきょになるもの と一緒いっしょに、 よく使つかいます。
① 法律ほうりつ・ルール
法律ほうりつ 規則きそく ルール
例れい 法律ほうりつに 基もとづく 制度せいど
② データ・事実じじつ
データ 事実じじつ 調査結果ちょうさけっか
例れい データに 基もとづいて 判断はんだんする
③ 計画けいかく・ 方針ほうしん
計画けいかく 方針ほうしん 目標もくひょう
例れい 計画けいかくに 基もとづいて 行動こうどうする
④ 考かんがえ方かた・ 理念りねん
考かんがえ方かた 理念りねん 原則げんそく
例れい 基本理念きほんりねんに 基もとづく 活動かつどう
⑤ 経験けいけん
経験けいけん 体験たいけん
例れい 経験けいけんに 基もとづいた アドバイス
⑥ 基準きじゅん
基準きじゅん 条件じょうけん
例れい 基準きじゅんに 基もとづいて 判定はんていする
使つかえるかどうかを 考かんがえるポイント
「その言葉ことばは、 判断はんだんや 行動こうどうの もとになりますか?」
↓
「はい」なら、
「~に基もとづく」を 使つかえることが 多おおいです。
覚おぼえておこう
「~に基もとづく」は、 法律ほうりつ・ データ・ 事実じじつ・ 計画けいかく・ 方針ほうしんなど、 「何なにかを 考かんがえるときの もとになるもの」 と一緒いっしょに 使つかわれます。

4.例文れいぶんで 確認かくにんしよう

「~に基もとづく」が 文ぶんの 中なかで どのように使つかわれるのか、 例文れいぶんで 確認かくにんしましょう。

読よむときのポイント:
「~に基もとづく」を 「~をもとにして」に 言いいかえてみましょう。
例文れいぶん ①
この制度せいどは、 法律ほうりつに 基もとづいて 作つくられています。
↓
やさしい日本語にほんご

この制度せいどは、 法律ほうりつを もとにして 作つくられています。

文ぶんの 形かたち: 法律ほうりつ + に基もとづいて + 作つくる
例文れいぶん ②
アンケートの 結果けっかに 基もとづいて 、新あたらしいサービスを 考かんがえます。
↓
やさしい日本語にほんご

アンケートの 結果けっかを もとにして 、新あたらしいサービスを 考かんがえます。

文ぶんの 形かたち: 結果けっか + に基もとづいて + 考かんがえる
例文れいぶん ③
この報告書ほうこくしょは、 調査結果ちょうさけっかに 基もとづく ものです。
↓
やさしい日本語にほんご

この報告書ほうこくしょは、 調査結果ちょうさけっかを もとにした ものです。

文ぶんの 形かたち: 調査結果ちょうさけっか + に基もとづく + もの
例文れいぶん ④
彼かれは、 自分じぶんの 経験けいけんに 基もとづいた アドバイスをしました。
↓
やさしい日本語にほんご

彼かれは、 自分じぶんの 経験けいけんを もとにした アドバイスをしました。

文ぶんの 形かたち: 経験けいけん + に基もとづいた + アドバイス
例文れいぶん ⑤
計画けいかくに 基もとづいて 仕事しごとを 進すすめます。
↓
やさしい日本語にほんご

計画けいかくを もとにして 仕事しごとを 進すすめます。

文ぶんの 形かたち: 計画けいかく + に基もとづいて + 進すすめる
例文れいぶん ⑥
利用者りようしゃの 希望きぼうに 基もとづいて 、支援しえんの 方法ほうほうを 考かんがえます。
↓
やさしい日本語にほんご

利用者りようしゃの 希望きぼうを もとにして 、支援しえんの 方法ほうほうを 考かんがえます。

文ぶんの 形かたち: 希望きぼう + に基もとづいて + 考かんがえる
例文れいぶんを 読よむときは、ここを 確認かくにんしよう
① 「~に基もとづく」の 前まえにある 言葉ことばは 何なんですか?
② その言葉ことばは、 何なにをするための 「もと」になっていますか?
③ 「~をもとにして」に 言いいかえても、 意味いみが 通とおりますか?
覚おぼえ方かた
例文れいぶんを 読よむときは、 「~に基もとづく」の 形かたちだけを 覚おぼえるのではなく、 「何なにをもとにしているのか」 も一緒いっしょに 考かんがえましょう。

5.「~をもとに」と 何なにが 違ちがう?

「~に基もとづく」と 「~をもとに」は、 意味いみがとても 似にています。

どちらも、 「あるものを 基本きほんや 参考さんこうにして、 考かんがえたり 行動こうどうしたりする」 という意味いみで 使つかいます。
~に基もとづいて

データに 基もとづいて 判断はんだんします。

~をもとに

データを もとに 判断はんだんします。

どちらも、ほぼ同おなじ 意味いみです。
「データを 参考さんこう・ 根拠こんきょにして 判断はんだんする」 という意味いみです。
表現ひょうげん 意味いみ 文ぶんのかたさ よく使つかう 場面ばめん
~に基もとづく ~を 根拠こんきょ・ 基本きほんにする 少すこしかたい ニュース・ 仕事しごと・ 法律ほうりつ・ 試験しけん・ 公的こうてきな 文章ぶんしょう
~をもとに ~を 参考さんこう・ 基本きほんにする 比較的ひかくてき やわらかい 会話かいわ・ 作文さくぶん・ 仕事しごと・ 日常にちじょうの 説明せつめい
使つかい 分わけのポイント
~に基もとづく
法律ほうりつ・ 規則きそく・ データ・ 事実じじつなど、 はっきりした 根拠こんきょ があるときによく 使つかいます。
~をもとに
資料しりょう・ 経験けいけん・ アイデアなどを 参考さんこうにする ときにもよく 使つかいます。
かたい文章ぶんしょうで よく使つかう

法律ほうりつに 基もとづいて 手続てつづきを 行おこないます。

やわらかい表現ひょうげん

この写真しゃしんを もとに 絵えを 描かきました。

試験しけんでは ここに注意ちゅうい!
「~に基もとづく」は、 日常会話にちじょうかいわよりも、 ニュース・ 専門的せんもんてきな 文章ぶんしょう・ 資格試験しかくしけんなどで よく使つかわれる 表現ひょうげん です。

問題文もんだいぶんで 見みつけたら、 「~をもとにして」と 言いいかえて 読よんでみましょう。

6.こんな文章ぶんしょうで よく使つかわれます

「~に基もとづく」は、 日常会話にちじょうかいわよりも、 少すこしかたい 文章ぶんしょう でよく使つかわれます。

ニュースや 仕事しごとの 書類しょるい、 法律ほうりつの 説明せつめい、 教科書きょうかしょ、 資格試験しかくしけんなどで よく使つかわれます。
① ニュース・ 新聞しんぶん
調査ちょうさやデータ、 事実じじつについて 説明せつめいするときに よく使つかいます。
例れい 調査結果ちょうさけっかに 基もとづいて 分析ぶんせきする
② 仕事しごとの 文章ぶんしょう
会社かいしゃの 方針ほうしんや 計画けいかく、 資料しりょうをもとに 行動こうどうするときに 使つかいます。
例れい 計画けいかくに 基もとづいて 業務ぎょうむを 進すすめる
③ 法律ほうりつ・ 公的こうてきな 文章ぶんしょう
法律ほうりつや 規則きそくを 根拠こんきょにするときに よく使つかいます。
例れい 法律ほうりつに 基もとづく 制度せいど
④ 学校がっこう・ 教科書きょうかしょ
研究けんきゅうや 資料しりょう、 考かんがえ方かたを 説明せつめいするときにも 使つかわれます。
例れい 研究結果けんきゅうけっかに 基もとづいた 説明せつめい
⑤ 資格試験しかくしけん・ 試験問題しけんもんだい
専門的せんもんてきな 内容ないようを 問とう 試験しけんでは、 問題文もんだいぶんの 中なかでよく 使つかわれます。
例れい 基準きじゅんに 基もとづいて 判断はんだんする
⑥ 専門分野せんもんぶんやの 文章ぶんしょう
医療いりょう・ 福祉ふくし・ 教育きょういくなど、 専門的せんもんてきな 文章ぶんしょうでも よく使つかいます。
例れい 本人ほんにんの 希望きぼうに 基もとづいて 支援しえんする
「~に基もとづく」は、 こんな文章ぶんしょうで 見みつけやすい
✔ 理由りゆうや 根拠こんきょを 説明せつめいする 文章ぶんしょう
✔ 法律ほうりつや 制度せいどについて 説明せつめいする 文章ぶんしょう
✔ データや 調査結果ちょうさけっかを 使つかって 説明せつめいする 文章ぶんしょう
✔ 専門知識せんもんちしきを 問とう 試験問題しけんもんだい
💡 試験しけんを 勉強べんきょうする 人ひとへ
専門的せんもんてきな 試験しけんでは、 知識ちしきだけでなく、 問題文もんだいぶんの 日本語にほんごを 正ただしく 読よむこと も大切たいせつです。

「~に基もとづく」を 見みつけたら、 「~をもとにして」と 言いいかえて 読よんでみましょう。

7.試験しけんではどう 使つかわれる?

「~に基もとづく」は、 資格試験しかくしけんなどの 問題文もんだいぶんでも よく使つかわれます。

ここからは 実際じっさいの 試験問題しけんもんだいを 見みてみましょう。

専門知識せんもんちしきが わからなくても、まずは 「~に基もとづく」が どんな意味いみで 使つかわれているか を考かんがえてみてください。
実際じっさいの 試験しけんでは、 こんな形かたちで 出でています
第だい32回かい (問題もんだい6・ 注意書ちゅういがき)
実際じっさいの 問題文もんだいぶん

(注ちゅう)ここでいう 「働はたらき 方かた 改革かいかく」とは、 「働はたらき 方かた 改革かいかくを 推進すいしんするための 関係法律かんけいほうりつの 整備せいびに 関かんする 法律ほうりつ」 に基もとづく 諸施策しょせさくの 実施じっしのことである。

やさしい 日本語にほんごにすると…
→ この法律ほうりつを もとにして 行おこなう 取とり 組くみ
「何なにをもとにしているのか」を 確認かくにんすると、 ここでは 「法律ほうりつ」 だとわかります。
第だい31回かい (問題もんだい67)
実際じっさいの 問題文もんだいぶん

在宅復帰ざいたくふっきを 目指めざすJさんに 対たいする 短期目標たんきもくひょうを、 「外出がいしゅつすることができる (1週間しゅうかん)」とした。 短期目標たんきもくひょうに 基もとづく 支援内容しえんないようとして、 最もっとも 適切てきせつなものを 1つ選えらびなさい。

やさしい 日本語にほんごにすると…
→ 短期目標たんきもくひょうを もとにした 支援内容しえんないよう
この問題もんだいでは、 短期目標たんきもくひょうを 基準きじゅんにして 答こたえを 考かんがえることが 大切たいせつです。
第だい30回かい (問題もんだい12)
実際じっさいの 問題文もんだいぶん

「障害者差別解消法しょうがいしゃさべつかいしょうほう」 に基もとづく 対応たいおうとして、 最もっとも 適切てきせつなものを 1つ選えらびなさい。

やさしい 日本語にほんごにすると…
→ 「障害者差別解消法しょうがいしゃさべつかいしょうほう」を もとにした 対応たいおう
この場合ばあいも、 法律ほうりつを 根拠こんきょにした 対応たいおう という意味いみです。
試験問題しけんもんだいで 「~に基もとづく」を 見みつけたら
1 「~に基もとづく」の 前まえにある 言葉ことばを 確認かくにんする
2 「~をもとにして」に 言いいかえる
3 「何なにをもとにして 答こたえを 考かんがえるのか」を 確認かくにんする
💡 文法ぶんぽうがわかると、 試験問題しけんもんだいが 読よみやすくなる!
試験しけんでは、 専門知識せんもんちしきを 覚おぼえることも 大切たいせつですが、 問題文もんだいぶんの 日本語にほんごを 正ただしく 理解りかいすること も大切たいせつです。

「~に基もとづく」を 見みたら、 「~をもとにして」 と言いいかえて 読よんでみましょう。

8.まとめ

「~に基もとづく・ ~に基もとづいた・ ~に基もとづいて」の 意味いみと 使つかい 方かたを 確認かくにんしましょう。

いちばん大切たいせつな 意味いみ

「~に基もとづく」 = 「~をもとにして」

3つの形かたちを 覚おぼえよう
~に基もとづく
+ 名詞めいし
~に基もとづいた
+ 名詞めいし
~に基もとづいて
+ 動詞どうし
よく一緒いっしょに 使つかう 言葉ことば
法律ほうりつ 規則きそく データ 事実じじつ 計画けいかく 方針ほうしん 目標もくひょう 理念りねん 経験けいけん 基準きじゅん
💡 試験しけんで 見みつけたら
① 「~に基もとづく」の 前まえにある 言葉ことばを 確認かくにんする
② 「~をもとにして」に 言いいかえる
③ 「何なにをもとにして 考かんがえるのか」を 確認かくにんする
「~に基もとづく」は、 ニュースや 仕事しごと、 専門的せんもんてきな 文章ぶんしょう、 資格試験しかくしけんなどで よく使つかわれます。

難むずかしい 文章ぶんしょうで 見みつけたら、 「~をもとにして」と 言いいかえて 読よんでみましょう。