解答と解説
問題95
筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関する問題です。
答えは、「3」です。
筋萎縮性側索硬化症は、主に60~70歳代に発症し、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がやせて、力がなくなっていく病気です。
筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)が障害を受け、脳からの命令が伝わらなくなってしまいます。
指定難病です。
筋萎縮性側索硬化症には、現れやすい症状と現れにくい症状があります。
試験でも聞かれやすいポイントなので、整理して覚えましょう。
筋萎縮性側索硬化症
(ALS)
〇
現れやすい
症状
-
四肢の
運動障害
-
球麻痺
(構音障害)
-
嚥下障害
-
呼吸障害
×
現れにくい
症状
-
知的障害
-
感覚障害
-
膀胱直腸障害
-
眼球運動障害
-
褥瘡
1 感覚障害
【×】誤りです。感覚障害とは、痛み、温度、触った感じなどを感じにくくなる状態です。ALSでは、手足が動かしにくくなっても、触った感じや痛みなどの感覚は比較的保たれます。
2 失禁
【×】誤りです。失禁とは、自分の意思とは関係なく、尿や便が出てしまうことです。ALSでは、ALSでは、筋力の低下によってトイレまで移動することが難しくなる場合はありますが、排尿や排便の働きそのものは比較的保たれます。
3 嚥下障害
【○】正しい選択肢です。嚥下障害とは、食べ物や飲み物を口からのどへ送り、飲み込むことが難しくなる状態です。ALSが進行すると、口やのどを動かす筋肉も弱くなることがあります。そのため、水や食べ物が飲み込みにくくなる「嚥下障害」や、言葉が話しにくくなる「構音障害」がよくみられます。
4 視力障害
【×】誤りです。視力障害とは、物がよく見えなくなったり、視野が狭くなったりする目の障害のことです。ALSで悪くなるのは身体を動かす「運動神経」で、目を動かす筋肉や視力は比較的保たれます。
5 便秘
【×】誤りです。体を動かす機会が減ることや腹筋の衰えによって二次的に便秘傾向になることはありますが、便秘はALSそのものの代表的な症状ではありません。
♯筋萎縮性側索硬化症 ♯ALS