個別問題

【第37回試験】問題9(社会の理解)

社会しゃかい理解りかい

問題もんだい

Aさん(48さい会社員かいしゃいん)は,うつ症状しょうじょうから体調不良たいちょうふりょうつづき,仕事しごとやすむことがえたため,自主的じしゅてき退職たいしょくした。その体調たいちょう回復かいふくしたが,再就職先さいしゅうしょくさきがなかなかつからなかった。しばらく貯金ちょきん生活せいかつしていたが,すう月後げつご生活せいかつを営むことができなくなってしまった。たよれる親族しんぞくはなく,生活保護せいかつほご受給じゅきゅうすることにした。
この事例じれいにおいて,日本国憲法にほんこくけんぽうもとづいてAさんに保障ほしょうされた権利けんりとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 団体交渉権だんたいこうしょうけん
2 平等権びょうどうけん
3 財産権ざいさんけん
4 思想しそう自由じゆう
5 生存権せいぞんけん

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい

日本国憲法にほんこくけんぽう保障ほしょうされた権利けんりかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

Aさんが受給じゅきゅうした生活保護せいかつほごは、日本国憲法第にほんこくけんぽうだい25じょうの「健康けんこう文化的ぶんかてき最低限度さいていげんど生活せいかつをする権利けんり」にもとづいてつくられた制度せいどです。生活せいかつこまっているひとたいして、くに生活費せいかつひ医療費いりょうひなどを支給しきゅうし、自立じりつして生活せいかつできるように支援しえんする仕組しくみです。

1 団体交渉権だんたいこうしょうけん

【×】あやまりです。団体交渉権だんたいこうしょうけんは、労働者ろうどうしゃはたら条件じょうけんをよくするために、労働組合ろうどうくみあいとおして会社かいしゃはなうことができる権利けんりです。この権利けんりは、憲法第けんぽうだい28じょうまもられています。

2 平等権びょうどうけん

【×】あやまりです。平等権びょうどうけんは、すべてのひと法律ほうりつのもとで平等びょうどうにあつかわれ、人種じんしゅ性別せいべつなどに関係かんけいなく差別さべつされない権利けんりです。この権利けんりは、憲法第けんぽうだい14じょうさだめられています。

3 財産権ざいさんけん

【×】あやまりです。財産権ざいさんけんは、自分じぶん財産ざいさん自由じゆうったり、使つかったり、ったりすることができる権利けんりです。この権利けんりは、憲法第けんぽうだい29じょうさだめられています。ただし、社会全体しゃかいぜんたい利益りえきはんしないように、制限せいげんされることもあります。

4 思想しそう自由じゆう

【×】あやまりです。思想しそう自由じゆうは、自分じぶんかんがえやしんじていることを自由じゆうつことができる権利けんりです。この権利けんりは、憲法第けんぽうだい19じょうさだめられています。ほかのひとにむりにかんがえをえさせられることはありません。

5 生存権せいぞんけん

【○】ただしい選択肢せんたくしです。生存権せいぞんけんは、すべてのひと健康けんこう文化的ぶんかてき最低限度さいていげんど生活せいかつをする権利けんりで、憲法第けんぽうだい25じょうによって保障ほしょうされています。生活保護制度せいかつほごせいどは、生存権せいぞんけん理念りねんもとづくものです。

#日本国憲法にほんこくけんぽう #生活保護せいかつほご