生活支援技術
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問題93
次の記述のうち,下肢筋力が低下して介護を必要とする人の入浴に適した環境として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 浴室の入口は開き戸にする。
2 床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。
3 縦に長く,浅めの洋式の浴槽にする。
4 浴槽の縁の幅は20cmにする。
5 浴槽への出入りのために,水平および垂直の手すりを設置する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題93
入浴介護に関する問題です。
答えは、「5」です。
下肢筋力が低下した利用者にとって、安全で負担の少ない入浴環境を整えることは転倒や事故防止のために重要です。
1 浴室の入口は開き戸にする。
【×】誤りです。開き戸(下のイラスト)は、転倒時に外から開けにくくなるため危険です。介護のしやすさや安全性から、引き戸や折れ戸が望ましいとされています。
2 床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。
【×】誤りです。一般的に浴槽の縁までの高さは40~45cmが適切とされます。20cmでは低すぎるため、立ち上がりが難しくなります。
3 縦に長く,浅めの洋式の浴槽にする。
【×】誤りです。洋式の浅くて長い浴槽は、体が浮きやすく、立ち上がりが難しくなる場合があります。
4 浴槽の縁の幅は20cmにする。
【×】誤りです。浴槽の縁が広すぎるとまたぐ動作が難しくなり、転倒のリスクが高まります。一般的に10〜15cmが良いとされており、浴槽に腰をかけり、またいだりする際に安定感があるとされています。
5 浴槽への出入りのために,水平および垂直の手すりを設置する。
【○】正しい選択肢です。垂直の手すりは立ち上がりやすく、水平の手すりは移動の安定性を支えます。 両方の手すりを設置することで、安全で自立しやすい入浴環境を整えることができます。