解答と解説
問題90
食事の介護に関する問題です。
答えは、「2」です。
前頭側頭型認知症の特徴として「衝動の抑制がききにくくなる」ことがあります。
今回の事例のポイントは次の部分です。
飲み込む前に次々と食べ物を口に入れるという課題に対する、安全面に配慮した環境調整や提供方法の工夫が必要となります。
1 取っ手つきのコップを準備する。
【×】誤りです。コップの形状は、飲みやすさのサポートにはなりますが、Aさんの課題の改善にはなりません。
2 食器に少量ずつ盛りつけて提供する。
【○】正しい選択肢です。視覚的にたくさんの食べ物があると、衝動的に次々と口に入れてしまうことがあります。 少量ずつ盛り付けることで、一度に食べ過ぎないようにします。
3 すべての料理をテーブルの上に並べる。
【×】誤りです。視覚的にたくさんの食べ物があると、衝動的に次々と口に入れてしまうため、逆効果です。
4 大きなスプーンに変更する。
【×】誤りです。スプーンが大きくなると、一口の量が増えてむせや誤嚥のリスクが高くなります。 飲み込む前に次々と口に入れてしまうAさんのような人には向きません。
5 手で持って食べられる物を準備する。
【×】誤りです。Aさんはスプーンを使って食べることはできています。今回の課題の改善には直接関係がありません。
#前頭側頭型認知症