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【第37回試験】問題77(コミュニケーション技術)

コミュニケーション技術ぎじゅつ

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問題もんだい77

構音障害こうおんしょうがいのあるBさんは,現在発語訓練げんざいはつごくんれん実施中じっしちゅうである。ある日,介護福祉職かいごふくしょくに対して,「おあんで,あつがおごれた」とうったえた。介護福祉職かいごふくしょくは,Bさんの発語はつごをうまくれず,「もう一度いちどってください」とつたえた。Bさんは,自身じしん発語はつご会話かいわつづけようとしているが,介護福祉職かいごふくしょくには,その内容ないよう十分じゅうぶん理解りかいすることができなかった。
このときの,Bさんに対する介護福祉職かいごふくししよく判断はんだんとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 Bさんは言葉ことば意味いみ理解りかい支障ししょうがあるため,会話かいわ継続けいぞく困難こんなんである。
2 発音はつおん苦手にがてなため,みじか言葉ことばでゆっくりはなしてもらう必要ひつようがある。
3 はな意欲いよくがあるため,ひらかれた質問しつもん有効ゆうこうである。
4 発語訓練はつごくんれん効果こうかがみられないため,訓練くんれん中止ちゅうしする必要ひつようがある。
5 Bさんの言葉ことばれないため,会話かいわ中断ちゅうだんする必要ひつようがある。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい77

構音障害こうおんしょうがいひとへのかかわりかたかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

構音障害こうおんしょうがいとは、くちしたのどなどの音声器官おんせいきかん運動機能障害うんどうきのうしょうがいによって、発音はつおん不明瞭ふめいりょうな(はっきりしない)障害しょうがいです。

言葉ことば意味いみ理解りかい問題もんだいがないことがおおいので、介護福祉職かいごふくししょく利用者りようしゃはな意欲いよくかんじとり、適切てきせつ対応たいおうをすることが大切たいせつです。

1 Bさんは言葉ことば意味いみ理解りかい支障ししょうがあるため,会話かいわ継続けいぞく困難こんなんである。

【×】あやまりです。構音障害こうおんしょうがいは「はなすこと(発音はつおん)」の障害しょうがいで、意味いみ理解りかいつたえたい気持きもちに問題もんだいがあるわけではありません。会話かいわ継続けいぞくをあきらめることは適切てきせつではありません。

2 発音はつおん苦手にがてなため,みじか言葉ことばでゆっくりはなしてもらう必要ひつようがある。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

3 はな意欲いよくがあるため,ひらかれた質問しつもん有効ゆうこうである。

【×】あやまりです。ひらかれた質問しつもんは、利用者りようしゃ自由じゆうはなせますが、ながくなりやすく、構音障害こうおんしょうがいひとにとっては負担ふたんになります。選択肢せんたくししめ質問しつもんみじかこたえられる質問しつもんじられた質問しつもん)が有効ゆうこうです。

4 発語訓練はつごくんれん効果こうかがみられないため,訓練くんれん中止ちゅうしする必要ひつようがある。

【×】あやまりです。発語訓練はつごくんれんはすぐに効果こうかるとはかぎりません。また、訓練くんれん中止ちゅうし介護福祉職かいごふくししょく判断はんだんですべきではありません。

5 Bさんの言葉ことばれないため,会話かいわ中断ちゅうだんする必要ひつようがある。

【×】あやまりです。りにくくても、本人ほんにん一生懸命伝いっしょうけんめいつたえようとしています。会話かいわ中断ちゅうだんすることは、本人ほんにんはな意欲いよくうしなわせる可能性かのうせいもあるため、適切てきせつではありません。

#構音障害こうおんしょうがい