認知症の理解
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問題41
認知症(dementia)の高齢者にみられる,せん妄に関する記述として,適切なものを1つ選びなさい。
1 覚醒レベルが重度に低下した状態である。
2 症状の変動が少ないことが特徴である。
3 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。
4 認知機能障害がみられることはまれである。
5 関与する因子を特定することが重要である。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題41
せん妄に関する問題です。
答えは、「5」です。
せん妄は、意識がぼんやりしたり、時間や場所がわからなくなったりする状態です。急激な発症で日内変動があるのが特徴です。高齢者や認知症の人に多く見られます。
1 覚醒レベルが重度に低下した状態である。
【×】誤りです。覚醒レベルが重度に低下した状態だけでなく、逆に興奮して落ち着きがなくなるなど、覚醒レベルが過剰になることもあります。
2 症状の変動が少ないことが特徴である。
【×】誤りです。せん妄は、1日の中でも症状が大きく変動するのが特徴です。
3 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。
【×】誤りです。脳血管障害や認知症では、せん妄は夜間に悪化しやすく「夜間せん妄」といいます。
4 認知機能障害がみられることはまれである。
【×】誤りです。「まれ」とはとても少ないことを表す言葉です。せん妄は、時間や場所がわからなくなる見当識障害や注意力の低下といった認知機能障害がよくみられます。
5 関与する因子を特定することが重要である。
【○】正しい選択肢です。せん妄は、高熱、脱水、薬の副作用、感染症、環境の変化などが危険因子としてあげられます。原因を特定することが重要です。