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【第35回試験】問題42(認知症の理解)

認知症にんちしょう理解りかい

問題もんだい42

慢性硬膜下血腫まんせいこうまくかけっしゅ(chronic subdural hematoma)にかんするつぎ記述きじゅつのうち, もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 運動機能障害うんどうきのうしょうがいこることは非常ひじょうすくない。
2 頭蓋骨骨折ずがいこつこっせつともな発症はっしょうする。
3 抗凝固薬こうぎょうこやく使用しようはリスクとなる。
4 転倒てんとうあと, 2~3にち発症はっしょうすることがおおい。
5 保存的治療ほぞんてきちりょう第一選択だいいちせんたくである。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい42

慢性硬膜下血腫まんせいこうまくかけっしゅかんする問題もんだいです。

こたえは、「3」です。

慢性硬膜下血腫まんせいこうまくかけっしゅとは、頭部外傷後とうぶがいしょうご通常つうじょう1~2カ月かげつかけて、頭蓋骨ずがいこつしたにある硬膜こうまく(のう脊髄せきずいおおまくひとつ)とのうあいだにじわじわと血液けつえきがたまって血腫けっしゅができる病気びょうきです。

転倒てんとうなど数カ月前すうかげつまえ頭部外傷とうぶがいしょう原因げんいんになることがあります。

血腫けっしゅおおきくなることで、のう圧迫あっぱくし、頭痛ずつう物忘ものわすれ、認知症にんちしょう症状しょうじょうなど様々さまざま症状しょうじょうます。

診断しんだん頭部とうぶCT検査けんさ頭部とうぶMRI検査けんさおこないます。

血腫けっしゅのぞ外科的手術げかてきしゅじゅつ認知症にんちしょう症状しょうじょう改善かいぜんされることがあるため、認知症にんちしょうなかでも治療可能ちりょうかのう認知症にんちしょうわれることがあります。

1 運動機能障害うんどうきのうしょうがいこることは非常ひじょうすくない。

【×】慢性硬膜下血腫まんせいくもまくかけっしゅは、血腫けっしゅのう圧迫あっぱくすることで様々さまざま症状しょうじょうがでます。
あるきにくさや片方かたほう手足てあしちからはいらないなどの運動機能障害うんどうきのうしょうがいこることもあります。

2 頭蓋骨骨折ずがいこつこっせつともな発症はっしょうする。

【×頭部外傷とうぶがいしょうにより、硬膜こうまくのうあいだ血腫けっしゅができる病気びょうきで、骨折こっせつとこなはっしょうするものではありません。

3 抗凝固薬こうぎょうこやく使用しようはリスクとなる。

【○】抗凝固薬こうぎょうこやくとは、血液けつえきをサラサラにするくすりのことです。抗凝固薬こうぎょうこやくんでいるひとは、一般的いっぱんてき手術しゅじゅつをしても再発さいはつしやすいので、使用しようはリスクとなります。

4 転倒てんとうあと, 2~3にち発症はっしょうすることがおおい。

【×】慢性硬膜下血腫まんせいこうまくかけっしゅは、1~2カ月かげつかけて、じわじわと血液けつえきがたまり血腫けっしゅができる病気びょうきです。時間じかんってからわかることがおおいため、外傷歴がいしょうれきがはっきりしない場合ばあいや、本人ほんにんおぼえていない場合ばあいもあります。

5 保存的治療ほぞんてきちりょう第一選択だいいちせんたくである。

【×】血腫けっしゅちいさい場合ばあい自然しぜん治癒ちゆすることもありますが、きわめてまれなケースです。通常つうじょう外科的治療げかてきちりょう第一選択だいいちせんたくとなります。

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