発達と老化の理解
問題35
加齢の影響を受けにくい認知機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 エピソード記憶
2 作業記憶
3 選択的注意
4 流動性知能
5 意味記憶
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題35(解説)
認知機能、記憶に関する問題です。
答えは、「5」です。
1 エピソード記憶
【×】過去に個人が経験した出来事に関する記憶のことをいいます。
「先週友達とご飯を食べた」など個人的経験として思い出されるような記憶です。
エピソード記憶は加齢の影響を受やすいと言われています。
2 作業記憶
【×】作業記憶は、ワーキングメモリとも言われ、「計算しながら途中の結果を覚えておく」といった複雑な知的活動の途中で使われる記憶です。
作業記憶は、加齢に伴い大きく影響を受けやすいと言われています。
3 選択的注意
【×】選択的注意とは、いくつかの情報があふれているとき、その中から選択的に注意を向けることをいいます。多くの情報から、自分に必要な情報を優先的に覚えたり、人込みの中で相手との会話だけを聞き分けるといったことを言います。
「なかなか人の名前が覚えられない」というのは、選択的注意が加齢の影響を受けるからです。
4 流動性知能
【×】流動性知能とは、新しい場面に適応するための能力のことをいいます。
初めての場所に行ったとき、その情報を整理し、その場に適した対応を臨機応変にしていく力です。
流動性知能は18~25歳ごろがピークと言われていて、その後年齢を重ねるにしたがって能力は低下していきます。
5 意味記憶
【○】意味記憶とは、言葉の意味や数式などの一般的な知識や常識に関する記憶のことです。全般的に意味記憶の機能は老化によってあまり低下をしないと言われています。
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