介護福祉士国家試験では、「増加」「増大」「増進」など、「増」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
増加・増大・増進
では、「増」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「増」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
増
基本イメージ
前より多くなる・多くする
ふえる・ふやす
「増える」「増やす」「増す」とも読みます。数や量のほかに、程度が大きくなるときにも使います。
この漢字が入る言葉
増加増大増進
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
増加
意味を合わせると
↓
増加
数や量が、前より多くなることです。「参加者が増加する」「体重が増加する」のように使います。
増大
意味を合わせると
↓
増大
大きさや程度が、前より大きくなることです。「負担が増大する」「不安が増大する」のように使います。
増進
意味を合わせると
↓
増進
力や働きなどが高まること、また、高めることです。「健康増進」「食欲増進」などの形で使います。
言葉の関係を整理しよう
3つの言葉を、何が変わるかで比べましょう。
増大
大きさや程度が大きくなる
増進
力や働きなどが高まる・高める
増加は「数・量」、増大は「大きさ・程度」、増進は「力や働きが高まる」。
意味が重なることもあるので、一緒に使われる言葉も見ましょう。
「増」=ふえる、「減」=へる。
「増加」と「減少」は、変化の方向が反対です。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
長い言葉も、知っている部分に分けてみましょう。
STEP 1
言葉を分ける
「健康増進」=「健康」+「増進」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「増」には「ます」、「進」には「高まる」というイメージがあります。
「健康の状態を、もっとよくすることかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
健康増進は、健康の状態をよりよくすることです。「健康な人の数を増やす」という意味だけで考えないようにしましょう。
「増」を見つけたら、何が多くなるのか、何が高まるのかを考えましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
増= ふえる・ふやす
増加・増大
何の数や量、程度が大きくなるかを確認する。
増進
健康や福祉などを、よりよい状態へ進める表現にも使う。
増えることが、いつもよいこととは限りません。たとえば、「負担の増大」は負担が大きくなることです。漢字だけでよい・悪いを決めず、文全体を読みましょう。
漢字から考えてみよう
「増」と、組み合わせた漢字をヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「参加者が増加した」は、どちらの変化ですか?
A 参加者が10人から15人になった
B 参加者が15人から10人になった
答え
A 参加者が10人から15人になった
「増」はふえること。「増加」は数や量が多くなることです。
漢字から考えるポイント
「増」と「減」では、変化の方向が反対です。
問題 2
「介護負担が増大する」は、どちらの意味ですか?
A 介護をする負担が小さくなる
B 介護をする負担が大きくなる
答え
B 介護をする負担が大きくなる
「増」+「大」で、前より大きくなる、と考えられます。
漢字から考えるポイント
「増」があるからよいこと、と決めず、何が増えるかを見ましょう。
実際の過去問に挑戦
「増」が入った言葉を、実際の問題で確認しましょう。
「増」が使われた過去問
第34回 問題7
増加傾向
選択肢に「増加傾向」と「減少傾向」が出てきます。問題で示された時期の変化を考えましょう。
第36回 問題70
社会福祉の増進
問題文に「社会福祉の増進」が使われています。福祉をよりよくするために働く人の役割を考える問題です。
問題を解くときのヒント
何が増えるのか、どのような状態になるのかを確認しましょう。言葉の意味がわかっても、選択肢の内容が正しいかは別に考えます。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
増大
大きさや程度が大きくなる
増進
力や働きなどが高まる・高める
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。