こころとからだのしくみ
問題28
高齢者の睡眠薬の使用に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 依存性は生じにくい。
2 翌朝まで作用が残ることがある。
3 食事後すぐの服用が望ましい。
4 アルコールと一緒に飲んでも効果は変わらない。
5 転倒の原因にはならない。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題28(解説)
薬の使用(服用)に関する問題です。
答えは、「2」です。
高齢者は複数の薬を併用することが多いので、介護福祉職として変化などを注意しながら観察しましょう。
1 依存性は生じにくい。
【×】睡眠薬には、身体依存・精神依存・耐性の3つの要素がありますので、生じにくいということはありません。
2 翌朝まで作用が残ることがある。
【○】高齢者の場合は、薬の作用が長く残る場合があります。介護福祉職として気をつけるポイントです。
3 食事後すぐの服用が望ましい。
【×】睡眠薬に限らず、薬の服用に関しては、医師に指示された服用時間をしっかり守るようにしましょう。
4 アルコールと一緒に飲んでも効果は変わらない。
【×】アルコールで薬を飲むと、薬の作用が強くなったり、弱くなったり、予期しなかった副作用が出る場合があります。アルコールと一緒に飲むことは避けましょう。
5 転倒の原因にはならない。
【×】睡眠薬は、眠くさせる薬のためふらつきや転倒しやすくなります。高齢者の場合、夜中にトイレに起きたときなど、転倒してしまうケースがありますので、注意が必要です。
選択肢2の「~ことがある」は、「いつもではないがときどき~する/たまに~する」という意味です。
「必ず」「いつも」と違い、はっきりとした表現ではないため、選択肢で使われるときは「○」になることが多い表現です。
【試験に出る文法】~ことがある
国家試験こっかしけんの問題もんだいを解とくために必要ひつような文法ぶんぽうをしっかりおさえましょう。
文法解説ぶんぽうかいせつ:...