個別問題

【第35回試験】問題16(社会の理解)

社会しゃかい理解りかい

問題もんだい16

高齢者虐待防止法こうれいしゃぎゃくたいほうしほう」にかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 虐待ぎゃくたいこるとして,家庭かてい施設しせつ病院びょういんの3つが規定きていされている。
2 対象たいしょうは,介護保険制度かいごほけんせいど施設しせつサービス利用者りようしゃとされている。
3 徘徊はいかいしないようにくるまいすに固定こていすることは,身体拘束しんたいこうそくにはたらない。
4 虐待ぎゃくたい発見はっけんした養介護施設従事者ようかいごしせつじゅうじしゃには,通報つうほうする義務ぎむがある。
5 虐待ぎゃくたい認定にんていは,警察署長けいさつしょちょうおこなう。

(注) 「高齢者虐待防止法こうれいしゃぎゃくたいほうしほう」とは,「高齢者虐待こうれいしゃぎゃくたい防止ぼうし高齢者こうれいしゃ養護者ようごしゃたいする支援等しえんとうかんする法律ほうりつ」のことである。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい16(解説かいせつ

高齢者虐待防止法こうれいしゃぎゃくたいぼうしほうかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

虐待ぎゃくたいかんする問題もんだいも、ここ数年すうねんかならず1もん出題しゅつだいされています。

障害者虐待防止法しょうがいしゃぎゃくたいぼうしほうとあわせて、おなじところちがうところ整理せいりしましょう。

1 虐待ぎゃくたいこるとして,家庭かてい施設しせつ病院びょういんの3つが規定きていされている。

【×】高齢者虐待防止法こうれいしゃぎゃくたいぼうしほうでは、高齢者虐待こうれいしゃぎゃくたい定義ていぎを、①養護者ようかいごしゃによるぎゃくたい、②養介護施設従事者等ようかいごしせつじゅうじしゃとうによる虐待ぎゃくたいとしています。
老人福祉施設ろうじんふくししせつ有料老人ゆうりょうろうじんホームなどの「養介護施設ようかいごしせつ」だけでなく、居宅介護支きょたくかいごし援事業えんじぎょう居宅きょたくサービス事業じぎょうなどの養介護事業ようかいごじぎょう業務ぎょうむするひと範囲はんいとしています。

2 対象たいしょうは,介護保険制度かいごほけんせいど施設しせつサービス利用者りようしゃとされている。

【×】うえ記載きさいしたとおり、養介護者ようかいごしゃによる家庭かていでの虐待ぎゃくたいふくまれますので、せつサービス利用者りようしゃだけではありません。

3 徘徊はいかいしないようにくるまいすに固定こていすることは,身体拘束しんたいこうそくにはたらない。

【×】「徘徊はいかいしないように」というのは、仕方しかたがないこととおもいがちですが、身体しんたい拘束こうそく虐待ぎゃくたいたります。緊急きんきゅうやむをない場合ばあいは、例外れいがいです。

4 虐待ぎゃくたい発見はっけんした養介護施設従事者ようかいごしせつじゅうじしゃには,通報つうほうする義務ぎむがある。

【○】選択肢せんたくし記載きさいのとおりです。虐待ぎゃくたい発見はっけんした場合ばあいは、すみやかに市町村しちょうそん通報つうほうしなければなりません。
また、高齢者虐待こうれいしゃぎゃくたい通報つうほうは、守秘義務違反しゅひぎむいはんにはなりません。

5 虐待ぎゃくたい認定にんていは,警察署長けいさつしょちょうおこなう。

【×】虐待ぎゃくたい認定にんていは、市町村長しちょうそんちょうおこないます。
立入調査たちいりちょうさなどをする場合ばあいに、必要ひつようがある場合ばあいは、警察署長けいさつしょちょう援助えんじょもとめることができます。

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