認知症の理解
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問題87
認知症(dementia)の人への環境の配慮に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 視覚的認識を容易にするために,廊下の手すりに色をつけて目立つようにする。
2 聴覚に影響を与えるために,ピクトグラム(pictogram)を表示する。
3 音の選択的聴取の力を高めるために,BGM(background music)の音量を大きくする。
4 穏やかに生活するために,居室の光の刺激を強くする。
5 落ち着く空間をつくるために,居室を細かい模様の壁紙で統一する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題87
認知症の人が、安全で落ち着いて生活するための環境整備に関する問題です。
答えは、「1」です。
認知症の人は感覚機能や空間認識が下がるため、手すりを目立たせるなど安全・自立につながる配慮をし、強い光や大きな音、細かい模様などの刺激を減らすことが大切です。
1 視覚的認識を容易にするために,廊下の手すりに色をつけて目立つようにする。
【○】正しい選択肢です。視覚的認識とは、目で見た物の形、色、場所などを理解することです。認知症のある人は、物の形や位置を正しく理解することが難しくなる場合があるため、廊下の手すりに色をつけてわかりやすくする、この記述が最も適切です。
2 聴覚に影響を与えるために,ピクトグラム(pictogram)を表示する。
【×】誤りです。ピクトグラムは、目で見る情報です。聴覚に影響を与えるものではありません。
3 音の選択的聴取の力を高めるために,BGM(background music)の音量を大きくする。
【×】誤りです。選択的聴取とは、いろいろな音の中から、自分が必要な声や音を選んで聞くことです。BGMを大きくすると、認知症の人は不安になったり混乱することがあります。適切ではありません。
4 穏やかに生活するために,居室の光の刺激を強くする。
【×】誤りです。刺激の強い光は、認知症の人にとってストレスとなり、興奮したり落ち着かなくなったりする原因になります。適切ではありません。
5 落ち着く空間をつくるために,居室を細かい模様の壁紙で統一する。
【×】誤りです。壁紙が細かい模様だと、目に入る情報が多くなり、見間違いや幻視の原因になります。認知症の人は不安になったり混乱することがあるため、適切ではありません。