個別問題

【第35回試験】問題2(人間の尊厳と自立)

人間にんげん尊厳そんげん自立じりつ

問題もんだい2

 Aさん(25さい男性だんせい障害支援区分しょうがいしえんくぶん3)は,網膜色素変性症もうまくしきそへんせいしょう(retinitis pigmentosa)で,移動いどう外出先がいしゅつさきでの排泄時はいせつじ介助かいじょ必要ひつようである。同行援護どうこうえんご利用りようし ながら,自宅じたく母親ははおやらしている。音楽おんがくきなAさんは合唱がっしょうサークルに入会にゅうかいしていて,つき1かいれんしゅう参加さんかしている。
 合唱がっしょうコンクールが遠方えんぽうおこなわれることになった。同行援護どうこうえんご担当たんとうする介護福祉職かいごふくししょくは,Aさんから,「コンクールに出演しゅつえんしたいが,はじめての場所ばしょくことが心配しんぱいである」と相談そうだんけた。
 介護福祉職かいごふくししょくのAさんへの対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 合唱がっしょうコンクールへの参加さんかあきらめるようにはなす。
2 合唱がっしょうサークルの仲間なかま移動いどう支援しえん依頼いらいするようにつたえる。
3 一緒いっしょ交通経路こうつうけいろ会場内かいじょうない状況じょうきょう確認かくにんする。
4 合唱がっしょうコンクールに参加さんかするかどうかは,母親ははおや判断はんだんしてもらうようにうながす。
5 日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう利用りようすすめる

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい2

同行援護どうこうえんご」にかんする事例じれいですが、介護福祉職かいごふくししょく基本的きほんてき姿勢しせい確認かくにんする問題もんだいです。

同行援護どうこうえんご障害福祉しょうがいふくしサービス)

視覚障害しかくしょうがいにより移動いどうがあきらかにむずかしいひと対象たいしょうです。
外出時がいしゅつじ同行どうこうし、移動いどう必要ひつよう情報じょうほう提供ていきょうしたり、移動いどう援護えんごなど外出がいしゅつするときに必要ひつよう援助えんじょおこないます。

こたえは、「」です。

1 合唱がっしょうコンクールへの参加さんかあきめるようにはなす。

【×】Aさんはコンクールに出演しゅつえんしたいという気持きもちをはっきりしめしているので、あきめるようにはなしをしてはいけません。

2 合唱がっしょうサークルの仲間なかま移動いどう支援しえん依頼いらいするようにつたえる。

【×】仲間なかま支援しえんをおねがいすることも大切たいせつですが、まずは介護福祉職かいごふくししょくがAさんから相談そうだんけているので、介護福祉職かいごふくししょくとしてできることをかんがえるのが優先ゆうせんです。

3 一緒いっしょ交通経路こうつうけいろ会場内かいじょうない状況じょうきょう確認かくにんする。

【○】「2」でも説明せつめいしたように、相談そうだんけている介護福祉職かいごふくししょくが、Aさんと一緒いっしょになって、不安ふあんとなっている気持きもちをかるくする方法ほうほうかんがえたり、対応たいおうしたりすることが大切たいせつです。

4 合唱がっしょうコンクールに参加さんかするかどうかは,母親ははおや判断はんだんしてもらうようにうながす。

【×】「1」とおなじです。参加さんかしたいというAさんの気持きもちをいているので、母親ははおや判断はんだんをしてもらうではなく、参加さんかしたいという気持きもちを大切たいせつにして、参加さんかけた支援しえんをしましょう。

5 日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう利用りようすすめる。

【×】日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょうは、判断能力はんだんのうりょく不十分ふじゅうぶんひとけるサービスです。

#同行援護どうこうえんご #視覚障害しかくしょうがい #日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう