総合問題1
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次の事例を読んで、問題114、問題116について答えなさい。
[事例]
Aさん(70歳,男性)は,妻と二人で暮らしている。旅行や釣りが趣味で,会社員として勤務していたころは,活動的な生活を送っていた。66歳のときにパーキンソン病(Parkinson disease)と診断されたが,内服治療が開始され,症状はあまり気にならなかった。1年前から顔の表情が乏しくなり,歩行開始時に,はじめの一歩が出にくくなった。3か月前からは,歩き始めると方向転換が難しく,急に止まることができないことがある。
Aさんは,今後の生活について相談するために,地域包括支援センターに行った。センターで対応してくれたB主任介護支援専門員は,介護福祉士としての実務経験が豊富だった。Aさんは信頼して,気になっていたことをすべて話すことができた。Aさんは,要介護認定を申請することを勧められ,後日,市役所に行き,要介護認定の申請を行った。
問題115
要介護認定を申請してから2週間が経過した。Aさんは要介護認定の認定結果が届かないことが気になった。そこで,以前に対応してくれたB主任介護支援専門員に電話で相談した。
次のうち,B主任介護支援専門員の応答として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「次の受診時に主治医に相談しましょう」
2 「通常1か月程度かかるので,あと2週間くらい待ってみましょう」
3 「以前に自宅に来てくれた認定調査員に相談しましょう」
4 「念のためにもう一度要介護認定を申請してください」
5 「通常であれば認定結果は出ていると思います」
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題115
要介護認定の申請手続きに関する問題です。
答えは、「2」です。
要介護認定の申請から結果が出るまでには一定の期間がかかります。
通常は申請からおおむね30日以内で結果が通知されますので、2週間経過時点で結果が届かないのは一般的な範囲内です。
このことを踏まえて、適切に説明できるかどうかがポイントです。
1 「次の受診時に主治医に相談しましょう」
【×】誤りです。主治医は認定調査の「主治医意見書」を書く立場で、認定結果が遅れていることについて相談する相手ではありません。
2 「通常1か月程度かかるので,あと2週間くらい待ってみましょう」
3 「以前に自宅に来てくれた認定調査員に相談しましょう」
【×】誤りです。認定調査員は調査を行う立場であり、結果の通知や進捗状況を相談する相手ではありません。
4 「念のためにもう一度要介護認定を申請してください」
【×】誤りです。結果が出るまでにおおむね30日以内とされているので、申請から2週間しか経っていない時点で再申請を行う必要はありません。
5 「通常であれば認定結果は出ていると思います」
【×】誤りです。2週間で「結果は出ているはず」と伝えるのは誤解を招く発言です。適切ではありません。