解答と解説
問題87
口腔ケアの目的と効果に関する問題です。
答えは、「2」です。
口腔ケアは、口の中の清潔を保ち、感染予防や健康の維持、生活の質(QOL)向上につながる重要なケアです。
うがいや歯みがき、マッサージなどの目的と効果を正しく理解しておくことが必要です。
1 うがいは,顔貌を整える。
【×】誤りです。うがいは食べかすや細菌を洗い流し、口腔内の清潔を保ち、感染を防ぐために行います。「顔貌=顔つき」を整えるものではありません。
2 歯みがきは,感染予防になる。
【○】正しい選択肢です。歯みがきによって口の中の細菌が減り、肺炎などの感染症の予防につながります。とくに高齢者では「誤嚥性肺炎」の予防として重要です。
3 口腔内の乾燥は,口臭を予防する。
【×】誤りです。口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になります。
4 唾液腺マッサージは,唾液の分泌を抑える。
【×】誤りです。唾液腺マッサージは,唾液の分泌を促すために行います。
5 咀嚼機能の向上のために,タッピングを行う。
【×】誤りです。タッピング(軽くたたく動作)は咀嚼機能の訓練には一般的に用いません。咀嚼機能の訓練には、ガムを噛んだり、噛むために必要な筋肉を鍛える訓練が効果的です。