解答と解説
問題66
血管性認知症の人に対する介護福祉職の対応を確認する問題です。
答えは、「2」です。
血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血などが原因で起こる認知症です。
片麻痺、言語障害、嚥下障害といった体の一部だけに出る症状を伴うことが多いです。
介護福祉職の対応を確認する問題では、利用者の思いを大切に寄り添った選択肢を選べるようにしましょう。
今回の事例でポイントになるのは、次の部分です。
1 居室に鍵をかけて,自室で過ごしてもらう。
【×】誤りです。歩き回る利用者への対応として、居室に鍵をかける行為は、逆に不安を大きくすることにつながり、適切ではりません。
2 介護福祉職と一緒に,夕食の準備をしてもらう。
【○】正しい選択肢です。食事を作ることを楽しみにしていたAさんに寄り添った対応です。
3 杖を預かり,低めの丸椅子に座ってもらう。
【×】誤りです。杖歩行の人の杖を預かる行為は、行動を制限することになり適切ではありません。
4 介護福祉職の判断で,向精神薬を服用してもらう。
【×】誤りです。薬の服用は医師の指示により行うものです。介護福祉職が判断してはいけません。
5 ここがAさんの自宅であることを,理解してもらう。
【×】誤りです。Aさんに理解を押し付けることは、Aさんに寄り添った行動ではありません。