過去の試験での出題回数を見てみよう
国際生活機能分類(ICF)に関する問題の出題実績は次のとおりです。
- 第35回・・・0問
- 第34回・・・1問
- 第33回・・・2問
- 第32回・・・2問
- 第31回・・・2問
- 第30回・・・1問
毎年1~2問出題されていますので、しっかり知識にしておきたいですね。
実際の問題を見てみよう
実際の試験問題に挑戦してみましょう。
第31回
Gさん(68 歳,女性,要介護2 )は、小学校の教員として定年まで働いた。Gさんは, 3 年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。夫は既に亡くなっており,長男(30 歳)と一緒に暮らしている。週に2 回通所介護(デイサービス)に通い,レクリエーションでは歌の伴奏をよくしている。その他の日は,近所の人や民生委員,小学校の教え子たちがGさん宅を訪問し,話し相手になっている。
最近,Gさんは食事をとることを忘れていたり,トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。
介護福祉職が,Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と,ICF
(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Gさん(79 歳,男性)は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。短期目標を「なじみの店で買物ができる(2か月)」として,月3 回の買物を計画し実施した。初回は順調であったが, 2回目にレジで後ろに並ぶ人から,「遅い,早くして」と言われて,H介護福祉職が支払った。GさんはH介護福祉職に,「ほしい物を選んでも,自分で支払わないと買った気にならん」と言い,その後,楽しみにしていた買物に行かなくなった。
ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際
生活機能分類)の視点に基づいて介護計画の内容を見直すにあたり,最も配慮すべ
き構成要素を1つ選びなさい。
第32回
ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表す記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
ICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and
Handicaps:国際障害分類)における能力障害として,適切なものを1つ選びなさい。
第33回
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)における環境因子を表す記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに基づく障害のとらえ方に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第34回
Gさん(70 歳,男性,要介護2 )は,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて,外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため,週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは, 1年前に妻が亡くなり,息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが,自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく,交流ができていない。
Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合,参加制約の原因になっている環境因子として,最も適切なものを1つ選びなさい。
ICFの問題は、ただ言葉を覚えるだけでは答えられません。
事例文などを読んで、どれに分類できるか練習して、力をつけましょう。