ここでは、入職1年目におすすめしたい本をご紹介します。
1年目については、以下のようなポイントでの教材選びをおすすめします。
- 試験のための土台となる知識を身につける
- 勉強意欲が下がらないように、導入する語彙のメリハリをつける
- 利用者との関わりで必要となる知識をつける
初級から学ぶ日本語コロケーション
書籍名 | 基礎語彙力アップ!初級から学ぶ 日本語コロケーション |
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出版社 | くろしお出版 |
価格 | 1,760円(税込み) |
日本語レベル | N5~N3 |
おすすめ度 |
試験勉強には直接関係ないように思いますが、介護の現場は日常会話力が求められます。
試験でも、実際に事例問題などで、関係者の会話が取りあげられることもあります。
そのような意味で、専門用語ばかりに集中するのではなく、日常会話で使用する言葉の語彙力を身につけてください。
例えば、衣類の着脱。
上着は「着る」という動詞を使いますが、ズボンになると「はく」という動詞を使いますよね。
では、靴下はどうでしょうか。
言葉の中で、慣用的に使われている定番の組み合わせ(コロケーション)をこの本で身につけることができます。
他にも、エアコンは、「つける」と言ったり、「かける」と言ったり、「入れる」と言ったり、人ぞれぞれです。利用者はどれを使うかわかりません。
方言であれば気をつけるのですが、意外と気に留めていない部分を補ってくれる本です。
外国人のための やさしく学べる介護の知識・技術 改訂版
書籍名 | 外国人のための やさしく学べる介護の知識・技術 改訂版 |
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出版社 | 中央法規出版 |
価格 | 2,860円(税込み) |
日本語レベル | N4相当 |
おすすめ度 |
介護職員初任者研修のカリキュラムに基づいて作られた教材です。
JLPT N4相当の人が理解できるような日本語で作られています。
N4相当といっても、介護の現場で必要な言葉については、簡単な言葉にせずにそのまま出てきますので、覚えなければいけない言葉から確実に学習できます。
また、漢字にはすべてふりがながついていますので、内容の理解に集中できます。
技能実習生や特定技能の人がこのレベルの日本語能力ですので、1年目で介護に必要な知識をつけたい人や、試験に向けた基礎力を身につけたい人におすすめです。
外国人のための やさしく学べる介護のことば
書籍名 | 外国人のための やさしく学べる介護のことば |
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出版社 | 中央法規出版 |
価格 | 1,870円(税込み) |
日本語レベル | N4相当 |
おすすめ度 |
上でも紹介した、「外国人のためのやさしく学べる介護の知識・技術」の補助教材。
これからの介護を学ぼうとしている外国人向けの教材です。
あいさつから、病気や症状や実際に現場で使う(必要となる)言葉が場面ごとにまとめられています。
漢字にはすべてふりがながついていますので、漢字が苦手な人も内容に集中できます。
イラストも豊富で、イラストから意味が理解できるような工夫もされています。
巻末には、約500語の単語集がついていますので、どんな言葉から覚えていいのかわからないという人は、ぜひこの本から初めてみるといいと思います。