国家試験の問題を解くために必要な文法をしっかりおさえましょう。
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文法解説:~に基づく、~に基づいて、~に基づいた
【意味】
~を基準にして、~を基本にして、~を根拠に
【接続】
名詞+に基づく
名詞+に基づいて
名詞+に基づいた
【JLPTレベル】
N2
例文
- 科学的介護という考え方に基づいたケアを実践している。
- 自分の経験に基づいて、意見を言いたいと思います。
- 私は、事実に基づく報告書を書いた。
- マニュアルに基づいて、判断をしないといけない。
後ろに名詞がくる場合は、「~に基づく+名詞」「~に基づいた+名詞」となります。
実際の試験問題を見てみよう
第31回(問題67)
在宅復帰を目指すJさんに対する短期目標を、「外出することができる(1週間)」とした。
短期目標に基づく支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
ちょろた先生
「短期目標」を基準にした支援内容という意味ですね。
Jさんの現在の状況を事例問題からしっかり読みとって、短期目標につながる選択肢を選びましょう。
第32回(問題6・注意書き)
「働き方改革」の考え方に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)ここでいう「働き方改革」とは、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」に基づく諸施策の実施のことである。
ちょろた先生
「働き方改革」という言葉はいろいろな場面で使われます。
あくまでも、ここで質問されているのは、この法律を根拠にした考え方ということです。
このように、法律を根拠にするときに「~に基づく」と使われることが多いので覚えておきましょう。
第30回(問題12)
「障害者差別解消法」に基づく対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
ちょろた先生
上と同じで、法律を根拠にした対応ということですね。
「障害者差別解消法」…障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律
障害を理由とした差別をなくすという目的が達成されるように努め、すべての国民が、障害の有無に関係なく、お互いに人格と個性を尊重しあって、共生する社会を実現することを目的とした法律です。
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